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2023.03.04 10:30

フォックスコンがiPhone 15向け「MFi認証」つきUSB-Cケーブル量産開始

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アップルが今年リリース予定のiPhone 15シリーズには、さまざまなアップデートが盛り込まれ、より高価になると予想されている。しかし、最新のリーク情報で、最も期待された機能であるUSB-C対応に厄介なサプライズが隠されていることが判明した。

確度の高いリーク情報で知られるShrimpAppleProによると、アップルはiPhone 15のすべてのモデルにUSB-Cポートを搭載するという。しかし、MFi認証を受けていないUSB-Cケーブルを接続した場合は、データの転送や充電スピードに制限が設けられるという。

USB-Cは、そもそもオープンな規格であるはずで、この仕様はアップルファンのみならず、業界のオブザーバーたちを唖然とさせるものだ。MFiは「Made For iPhone/iPod/iPad」の略で、この認証は、ポートに接続されたアクセサリがアップルの公式ライセンス認証を受けたものであることを証明する。

MFi認証に関するロイヤリティは公開されていないが、コネクタ1個あたり4ドル(約550円)と報道されている。このため、MFiライセンスを取得したアクセサリは、通常のアクセサリよりも高価になる。

アップルはiPhone 15シリーズのUSB-Cポートに認証チップを搭載することで、MFiの非承認のアクセサリを制限したり、無効にしたりすることが可能だ。また、非正規のアクセサリが接続された場合に、ポップアップ通知で警告を表示できる。

アップルは、MFi承認がデバイスの保護に役立つと主張しているが、以前の業界の見方では、同社はMFi認証の支配力と金銭的メリットから、iPhoneにUSB-Cを採用することはないと考えられてきた。しかし、USB-Cポートに認証チップを組み込むことで、アップルは国際法を遵守しつつ、以前からの利権を維持できる。

USB-Cの採用により、iPhone 15の充電スピードは向上し、データの転送速度もProモデルでは、前世代モデルの最大40倍になるとされている。しかし、このメリットを享受できるのは、MFi認証を受けたケーブルのみになる。

ShrimpAppleProによると、台湾のフォックスコンはすでにMFi認証のアクセサリの大量生産を始めているという。

アップルが9月に発売するiPhone 15シリーズは、感圧式のソリッドステートボタンの搭載や、最新の無線通信規格Wi-Fi 6Eへの対応、A17 Bionicプロセッサの搭載などが噂されている。しかし、それと同時に顕著な価格の上昇も予想されている。

forbes.com 原文

編集=上田裕資

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