インスタグラムは2月に100万ドル(約1億3700万円)近くのIAPを叩き出している。同じ月にツイッターは90万ドル(約1億2300万円)近くをIAPで稼いだ。おそらく微々たる額だろう。だが、さらに膨れる始まりの可能性が高い。
スナップはより長くIAPに取り組んでおり、ずっと多くの収入をあげている。スナップチャットの1日の収益は約12万5000ドル(約1700万円)に達し、今年は着実に成長している。
だが、IAPに関してはティックトックが真の巨人だ。
2022年第4四半期のティックトックのアプリ内収益は3億5000万ドル(約478億円)を超えた。 2020年の同四半期はわずか1億5000万ドル(約205億円)だった。いずれの数字も昨年の通年収益に比べると見劣りする。
「ティックトックは創業当初からIAPを導入しており、昨年のアプリ内収益はなんと15億ドル(約2050億円)だった」とブラッカーはいう。「そのIAPはユーザーがお気に入りのクリエイターへのチップや支払いに使えるコインのためであるという点で、フェイスブックのものと似ている」(ブラッカー)。
アプリ内収益は、ティックトックにとって本当に唯一の収益源であることに注意することが重要だ。本質的に、フェイスブック、インスタグラム、ツイッター、スナップがIAPで得ている額は全体の収益にとっては微々たるものだ。だがティックトックの例は、自分たちのプラットフォームで機能させることができればアプリ内の決済や購入が非常に現実的でかなり大きな収益機会であることをフェイスブックなどのソーシャルネットワークに示している。
これは広告を販売したり、ユーザーのデータを取得したりする必要がない収益機会であり、アプリ内ではなくウェブ上で完結すれば、より多くの収益を維持できる収益機会でもある。IAPコストの15〜30%は通常、モバイルプラットフォームであるグーグルとアップルの懐に落ちる。
(forbes.com 本文)