働き方

2023.03.04 08:00

職場に寝泊まりしてまで働いたツイッター社員の解雇で思うこと

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ワークライフバランスなどというものは、もう存在しない。残っているのは仕事で、そしてわずかな時間に自分を押し込む。
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常に週100時間以上働くことで有名な人物が経営するTwitter(ツイッター)で働くと、そんな印象を受けるかもしれない。

イーロン・マスクには解雇されないという特権があるが、残念ながらそれ以外の人はマスクほど幸運ではない。少し前にエスター・クロフォードという同社のプロジェクトマネージャーがオフィスの床でよく寝ていることを明かし、ソーシャルメディアで話題になった。そして今、クロフォードは解雇されたことを明らかにした。

ここで少し考えてみたい。もしあなたがオフィスの床で寝ているのなら、自分の人生の選択をもう一度見直してほしい。いくら給料がよくても人生には仕事以上のものがある。また、オフィスでの寝泊まりは結果を生み出さない。クロフォードは激務したことに後悔はないというが、仕事を続けるために何か別のやり方があったのではと考えずにはいられない。
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おそらく、クロフォードには違うやり方はなかったのだろう。仕事ができれば給料が上がるかもしれないし、大きなことを成し遂げられる。自尊心も高まるかもしれない。だが、自分の役職がもう必要とされなくなったら、どこで寝ようが、どれだけ懸命に働こうが意味がない。筆者の昔の上司は「どれだけ一生懸命働くかではなく、どれだけ賢く働くかだ」とよく言っていた。オフィスにいる時間は関係ない。筆者にとって、これは仕事が私たちの人生を支配しているという問題だ。

もっといい生き方はないだろうか。そんなことを筆者は何となく考えた。

1つ明らかな問題があると思う。不思議なことに、かつてスマートフォンと呼んでいたデバイスは、私たちを愚かな労働者にしてしまった。音が鳴るだけで何もかもが止まってしまう。
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翻訳=溝口慈子

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