リーダーシップ

2023.03.06 09:00

仲間のウェルビーイングをケア リーダーができる3つの声がけ

鈴木 奈央
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2.Any news?

僕の働いている会社のCEOは、いつもこう問いかける。訳すと「最近何かあった?」ということ。いいニュースでも、悪いニュースでも、プライベートなことでも、仕事のことでも、なんでも答えられる位のオープンクエスチョンだ。

聞かれてそれなりにすぐに答えようとするため、脳内シェアを占めていることがぱっと口からでてくることが多い。つまり、比較的、悩んでいること、考えていること、些細なことかもしれないけど頭から離れないことがでてくるのだ。

「いや~、隣のチームの人が協力してくれないんでどうしようかと……」という一言があれば、どんなことに困っているのか? どんな気持ちなのか? 何かサポートできることはないか? など話を進めることができる。

3.寝られている?

Getty Images

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心も体も、十分な睡眠時間がとれていないと簡単にバランスが崩れていく。それでも、睡眠不足が不調の原因であることは意外と気が付きにくく、自分では「多少寝なくても大丈夫」という気持ちにもなりがちだ。だからこそ、この単純な質問が「はっ!」と思わせるきっかけとなる。

やる気に満ち溢れていて、体調も悪くない、だけど何か集中力がなくなってきている。そんな時は、シンプルに「寝られている?」と聞いてみよう。

こうした声がけで大事なのは、同じことをしょっちゅう聞くこと、そしてオープンに聞くことだ。そうすることで、パルスチェック(脈拍チェック)ができて小さな変化に気が付く感度が身についていく。常に仲間のウェルビーイングを気にかけるのもリーダーの重要な要素なのだ。

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