2023.03.03 09:00

フォーブス・トラベルガイド最新版、五つ星施設数でマカオが首位に

Getty Images

2022年は、新型コロナウイルスの流行により打撃を受けた旅行業界が回復を続け、世界中で旅行に出る人が増えた。

そうした人々の旅を最高のものにするため、フォーブス・トラベルガイドは、世界最高峰のホテルやレストラン、スパをまとめた「スター・アワード」2023年版を発表した。今年は新たにオーシャンクルーズのカテゴリーを追加した。

65回目となる今年のガイド作成に向け、調査員は一般客を装って各地の施設やクルーズを利用。客室の眠り心地の良さや、健康的な飲食物の有無といった現代的な指標や、装飾や従業員の顧客サービスといった従来型の指標を含む約900項目に基づき評価を行った。評価の70%はサービス、残りの30%は施設の質や状態に基づいている。

今年新たに選出された施設の数は、五つ星ホテルが48軒、四つ星施設が64軒、「おすすめ」ホテルが45軒だった。スウェーデンやノルウェー、デンマーク、チュニジア、キプロスなどの国が今年、新たに選出されている。

また、今年新たに五つ星ホテルを迎えた米国外の都市・地域は、ギリシャの首都アテネ(フォーシーズンズ・アスティール・パレス・ホテル・アテネ)、イタリア・カプリ(J・K・パレス・カプリ)、クウェートの首都クウェート市(フォーシーズンズ・ホテル・クウェート・アット・ブルジュ・アルシャヤ)、コモ湖(マンダリン・オリエンタル、ラゴ・ディ・コモ)、深セン(マンダリン・オリエンタル、深セン)など9カ所あった。

オーシャンクルーズ

初のオーシャンクルーズ部門には5隻を選出。セレブリティ・エイペックス、セレブリティ・フローラ、セレブリティ・ミレニアムの3隻が四つ星、セレブリティ・エッジとセレブリティ・サミットの2隻が「おすすめ」を獲得した。

質の高い食事と画期的なデザインで有名な「セレブリティ」クルーズは、海上での高級リゾート体験を通したリラクセーションが売りで、一度のツアーで8カ所に寄港することもある。

五つ星施設数、マカオがロンドンを抜き首位に

過去3年にわたり観光客に門戸を閉じてきたマカオは今年、4年連続で首位に立ってきたロンドンを抜き、世界で最も五つ星ホテルが多い都市となった。五つ星ホテルの数は、ロンドンが21軒だったのに対し、マカオは5軒増加の22軒となった。

新たに五つ星を獲得したホテルで特筆すべきものの1つに、1887年開館のラッフルズ・シンガポールがある。ここは人気カクテル「シンガポール・スリング」発祥の地で、2年にわたる大規模な改装が最近終了していた。

2023年スター・アワードの全リストは、フォーブス・トラベルガイドのサイトで公開されている。

forbes.com 原文

編集=遠藤宗生

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