国内

2023.03.01

27億円調達のアスエネ 「CO2見える化」に留まらない事業成長

提供=アスエネ

企業が排出する二酸化炭素(CO2)の見える化事業を手がけるアスエネは、3月1日、シリーズBで資金調達を行ったと発表した。3rdクローズでSony Innovation Fund、GMO VenturePartners、GLIN Impact Capital、Tybourne Capital Managementの持田昌幸氏から1.5億円の出資を受け、シリーズBの合計額は27億円となった。

同社は、CO2算出や削減案の提案などを行うクラウドサービス「アスゼロ」を提供している。受注額は毎月平均1.9倍で成長し、導入社数は2500社を突破した。
アスエネ代表取締役CEOの西和田浩平(提供=アスエネ)

アスエネ代表取締役CEOの西和田浩平(提供=アスエネ)


また2022年11月から開始した、「ESGクラウドレーティング」の利用者も急増しているという。同サービスは、アスエネ導入企業の取引先のESG経営レベルを7段階スコア化するものだ。

さらに同月、シンガポールに初の海外法人を設立し、グローバル展開に乗り出した。アスエネ代表取締役CEOの西和田浩平(にしわだ・こうへい)は、海外戦略についてこう述べる。

「我々の株主には、シンガポールの政府が所有する投資会社テマセクグループのVC『Pavilion Capital(パビリオンキャピタル)』がいます。すでに現地企業の受注も進んでいますが、テマセクグループのネットワークや顧客基盤を活用することで、シンガポールをはじめとしたアジアを攻めていきます」

文=露原直人

ForbesBrandVoice

人気記事