仏紙パリジャンは、パリ市民の「逃走」をテーマに、6回にわたる連載を開始。同市からの人口流出は新型コロナウイルスの流行により加速したが、減少傾向は10年近く続いていると指摘した。パリを去る人の多くは、周辺の郊外や地方に移るか、ボルドーやリヨン、トゥールーズなどのより小規模な都市に移住している。
人口の大幅減は学校にも影響し、児童・生徒の数は20%減少。市内の商店や飲食店などの経営も厳しさを増している。
アンヌ・イダルゴ市長は仏紙フィガロに対し、人口の減少は、都心の人口過密の緩和と生活の質向上につながるため、良い傾向だと主張。市内の緑地拡大に取り組むイダルゴは、住民や車の数が減ることで公園を増やす余地ができると説明した。
(forbes.com 原文)