Typefaceは2月27日に発表したシリーズAラウンドで、Google(グーグル)とMicrosoft(マイクロソフト)を含む投資家から6500万ドル(約89億円)を調達した。
現代の企業が直面する課題の1つは、マーケティングに必要なスキルを持つ人材を見つけるのが難しいことだと、パラスニスはいう。「私がいた世界では、Photoshop(フォトショップ)を使ってすばらしいコンテンツを作れるようになるには、10年におよぶ時間が必要だった」と彼は、フォーブスに語った。
そこで登場したのがTypefaceだ。このツールを用いる企業はまず、自社のウェブページやブログ、Instagram(インスタグラム)の投稿、ブランドロゴなどをアップロードする。すると、OpenAIのGPT-3.5とStable Diffusion 2.0のカスタマイズ版をベースにしたTypefaceのモデルが学習を行い、各企業のブランドにパーソナライズされた、マーケティング用のテキストや画像を生成する。
同社のシリーズAには、Lightspeed Venture PartnersやGV(旧グーグルベンチャーズ)、M12(旧マイクロソフトベンチャーズ)、Menlo Venturesらが参加した。
「マイクロソフトとグーグルは、いうなればAI分野の2大巨頭で、彼らがともにこのラウンドに参加したことは、当社が非常にユニークな視点を持っていることを示している」とパラスニスはいう。
Typefaceは、企業の詳細なデータのインプットを基にコンテンツを生成するが、現状ではまだ、動画コンテンツの生成には対応していない。しかし、将来的には動画やアニメーション制作のためのジェネレーティブAIの立ち上げも予定している。