北米

2023.02.28

作者の人種差別発言で米コミック『ディルバート』掲載取りやめ続く

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クリーブランドの新聞社によると、同社の新聞紙プレイン・ディーラーはコミック『ディルバート』を制作したスコット・アダムスが最近行った「人種差別的暴言」を理由に同コミックの掲載を取りやめる。これは、他の新聞社が人種差別だと広く批判されているアダムスの発言を受けて同コミックをカットする動きに加わるものだ。

プレイン・ディーラーの編集者クリス・クインは、最近の動画で黒人を「ヘイトグループ」と呼んだアダムスの「非難すべき」コメントと、一連の「ほとんどが憎悪と人種差別的」発言により、新聞社がこの漫画をカットすることになったと述べた

ポッドキャスト「Coffee with Scott Adams(コーヒー・ウィズ・スコット・アダムス)」を定期的にYouTube(ユーチューブ)に投稿しているアダムスは、白人は「黒人から離れろ」と述べ、憎悪のスローガンとされている「It's OK to be white(白人でいてもよい)」というフレーズに黒人の53%が同意しているというRasmussen(ラムスセン)の調査を引用している。

クインは、プレイン・ディーラーはミシガン、ニューヨーク、ペンシルバニア、ニュージャージー、アラバマ、マサチューセッツ、オレゴンに新聞社を持つAdvance Local(アドバンス・ローカル)の子会社で、これらの新聞社もすべてこの漫画を掲載しないことを決定していると指摘している。

デイリー・ビーストによれば、出版社Lee Enterprises(リー・エンタープライズ)が所有する他の77紙からも、このコミックはすでにカットされているという。

USAトゥデイは2月24日の発表で、アダムスの「最近の差別的な発言により」コミックを掲載しないことを明らかにした。

2022年10月にコミックを取り下げたサンフランシスコ・クロニクルは、親会社のHearst Communications(ハースト・コミュニケーションズ)が新聞からコミックの掲載取りやめることを決定したと付け加えた
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翻訳=上西雄太

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