北米

2023.02.28 11:15

作者の人種差別発言で米コミック『ディルバート』掲載取りやめ続く

クインは『ディルバート』の掲載中止の決定は「この報道機関の原則と、我々が奉仕するコミュニティに基づいている」と述べ「我々は人種差別を信奉する人々のホームではない」し「我々は確かに彼らに財政支援を提供したくない」と付け加えた。

『ディルバート』は1990年代後半にゴールデンタイムのテレビアニメシリーズとなったが、2シーズン、30エピソードで打ち切られた。アダムスは2020年6月「UPNがアフリカ系アメリカ人の視聴者に焦点を当てることを決めたとき、白人であることを理由にテレビ番組を失った」と述べ、それが「白人であることを理由に失った3つ目の仕事」であると述べている。その2年後、アダムスは「バイデンが最高裁判事候補を選ぶまで、黒人女性として自認する」とツイートしている。

『ディルバート』は1989年にアダムスによって創作され、出版社のAndrews McMeel Syndication(アンドリューズ・マクミール・シンジケーション)によって「世界で最もコピーされ、ピンで留められ、ダウンロードされ、ファックスされ、電子メールで送られたコミックストリップ」とされている。このコミックは、65カ国、25言語で、推定2000の新聞に掲載されている。アダムスは近年、白人であるためにいくつかのプロジェクトがキャンセルされたというコメントなど人種差別的と批判されるコメントで非難を浴びている。以前、アダムスは2019年にカリフォルニア州ギルロイ・ガーリック・フェスティバルで起きた大量殺戮事件の生存者や目撃者に、自分が制作を手伝ったアプリに登録するよう求めたことで批判された。アンドリュース・マクミールはForbesからのコメント要請に対し、すぐに返答しなかった。

forbes.com 原文

翻訳=上西雄太

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