先に給与や福利厚生の話をしない
面接時にはまず「お招きいただきありがとうございます。この場に来られてたいへんうれしく思っています。以前、御社にお勤めしていた方にお話をうかがったり、御社の製品をいくつか購入して試させていただいたりと、御社についていろいろと調べてきました」と先に伝えるようにしよう。そうすれば、面接官に「この人はうちの会社に本当に関心があるのだな」と感心してもらえるはずだ。報酬や福利厚生について詳しく聞きたいだろうが、それはあと回しにしよう。まず大切なのは、面接官との関係を培うことと、自分がその職にふさわしいスキルや経験、学歴をもっていることを伝えることだ。そのうえで、面接の終盤になってから、給与やボーナス、役職、休暇制度、福利厚生について深く掘り下げるとよいだろう。
面接官になれなれしくし過ぎない
親しみを込めて話すのはかまわないが、なれなれしくなり過ぎないないようにしよう。面接はうまい具合に進むと、冷たく堅苦しい尋問のようなものだったのが和気あいあいとした会話になり、さらに絆づくりの場に発展することもある。そうなると、つい調子に乗ってしまいがちだ。気づかないうちに気が緩み、汚い言葉を口走ったり、差別的な物言いをしたり、あるいは下品なジョークを飛ばしたりしてしまう。こうした罠にはまらないようにしよう。面接官から、ディナーの相手としてはよいが従業員としては信頼や品位に欠ける人物と判断されかねない。面接官に対して、あまりにプライベートな質問や立ち入った質問はすべきでない。最初の面接では自分のスキルや能力をアピールしたいと思うだろう。自分については細かく聞かれるわけだから不公平なのはわかるが、面接官を根掘り葉掘り質問攻めにすれば相手の心証を害してしまう。そうした質問は後日できる機会があるかもしれない。