心と体がととのう、食べる瞑想「Zen Eating」とは

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その状況を変えていくために、ももえ氏が本記事のために考えてくれた2〜3分でできるワークを紹介しよう。

1. スマホやパソコン、本などの持ち物を引き出しや鞄にしまいましょう。

2. 箸やフォーク、お皿などを、心がととのうようにまっすぐ並べ直しましょう。

3. 頬、喉、お腹とこれから食事が通る部分に軽く触れて、体を緩めましょう。

4. 自然や関わってくれた人に感謝をしながら、手を合わせて「いただきます」。

5. まずは香りを嗅いで、唾液が出てくるのを待ってから食べ始めましょう。

6. 口に入れたらすぐに噛まずに、舌の上にしばらく乗せてみたり、噛んで間をとって、口の中で広げて再び間をとって、食感や口に広がる香り、味などを感じてみましょう。その後は自分のペースでいただきます。

7. 食事後は手を合わせて、お腹を満たしてくれた食べ物や、自分の体に感謝しながら「ごちそうさま」。

欧米はもちろん、ウクライナ、ケニア、ハンガリー、中国など、世界中の人々がZen Eatingワークショップに参加している。

欧米はもちろん、ウクライナ、ケニア、ハンガリー、中国など、世界中の人々がZen Eatingワークショップに参加している。


今回は簡単なワークを紹介してもらったが、他にも多彩なプログラムがあり、日本はもちろん、アメリカ、イギリス、シンガポールなど30カ国以上、2200人以上がZen Eatingワークショップを体験している。

いずれも好評で、「食べ方が変化するだけでなく人生が好転した」「自分を大切に生きられるようになった」など、食べることで心がととのうことに留まらず、人生に喜びを感じ、幸せを味わえるトリガーとなり、心の拠り所となっている。

「私は『生きる喜びを味わいつくす』ことを探求してきました。そのために世界中を旅したり、インドで電気も水もないところでヨガや瞑想の修行をしたり、健康オタクとして厳しい食事制限をしたりしてきましたが、食べる瞑想に出会ってハッとしたんです。幸せは目の前にあったんだ、と。

体のすべてを使って深く味わうこと、食べ物を消化できる健康な体に感謝すること、命をいただけていることや繋がりに感謝すること、それこそが私が求め続けてきた『生きる喜びを味わう』ことであり、命いっぱいに生きることでした。Zen Eatingにより、多くの人々がそのような気づきを得て、生きとし生けるもの幸せの輪が世界中に広がることを願っています」

ももえ◎Zen Eating代表、中央大学客員研究員、ウェルビーイング顧問。中央大学総合政策学部卒業後、星野リゾートでウェルネスを担当。インドでの修行、放浪、IT企業を経て起業。IT・コンサル・メーカー・商社など国内外の大手企業などにマインドフルネスやウェルビーイング、チームビルディングのプログラムとしてZen Eatingを提供している。

文=国府田 淳

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