ロシアの侵攻開始以降、ウクライナから国外に逃れた避難民たちは全般的に教育水準も高く、それぞれの専門分野におけるスキルも高い人が多い。そのため、避難先に到着してすぐに、就職先を見つけることができた人も多い。
また、ロシアとの戦争が続くなか、男性たちは徴兵され、国外に出ることができない。そのため国外に避難するウクライナ人は、女性と子ども、高齢者が90%近くを占めている。これも、支援に力が入れられる理由の1つだろう。
なお、白人とキリスト教徒が多いウクライナ人だが、その他の宗教・人種の国民もいる。例えば、クリミア地方は多くがタタール人で、イスラム教徒だ。中東やアジア、アフリカのバックグラウンドを持つ人も多く、信仰する宗教はユダヤ教やイスラム教、カトリックや正教など、さまざまだ。
ロシアを止めるほか手はない
ジョー・バイデン米大統領は、ウクライナに対するロシアの攻撃は戦争犯罪であり、ジェノサイド(大量虐殺)だと述べている。また、北大西洋条約機構(NATO)のイェンス・ストルテンベルグ事務総長は、この戦争を止めるために必要なのは、ロシアが戦いをやめることだけだと明言。次のように指摘している。
「ウクライナが戦闘をやめれば、それはウクライナがもはや存在しないことになる」「私たちは武器や経済援助によって支援を行っているが、ウクライナは、国民の命という代償を支払い、戦っている」
(forbes.com 原文)