音楽

2023.02.27 09:00

テイラー・スウィフトのチケット販売トラブルで米議会にダフ屋行為取り締まり要求

2月23日には、エイミー・クロブシャー議員(民主党、ミネソタ州)とマイク・リー議員(共和党、ユタ州)は、司法省に対し、LiveNationとTicketmasterを反競争的行為の可能性で調査するよう要請した。1月の上院司法公聴会で、Seat Geek(シート・ギーク)の創設者兼CEOは、Ticketmasterが最長10年におよぶ会場との独占契約を使用していると述べた。競合するプロモーターであるJam Productions(ジャム・プロダクションズ)は、Ticketmasterが競合他社がコンサートツアーをできないように人材を囲い込んでいると非難した。Jam Productionsによると、Ticketmasterは2022年にビルボードのトップ40ツアーの87%をチケット化した。一方、LiveNationは、Ticketmasterとの合併後、セカンダリーセールスもあってチケット市場の競争は激化していると主張した。

「Live Nationの役員を除くすべての証人は、Live Nationが米国の音楽産業に害を与えていると証言した」と上院議員は書簡に書いている。

11月、スウィフトの「Eras(エラス)」ツアーのチケット先行販売で、Ticketmasterのサイトがクラッシュし、大きな話題となった。数時間におよぶ待ち時間とチケットの売りすぎを受けて、Ticketmasterは販売を一時停止した。同社は需要の高さを理由にしたが、スウィフトは、Ticketmasterが状況を管理できると断言したという。スウィフトは声明の中で、同社に何度も「このような需要に対応できるかと尋ね、彼らは対応できると断言した」と述べている。Live Nationの社長は1月、議会で、業界は「産業規模のチケット売買」に直面しており、それがスウィフトのチケット問題の一因になったと述べた。

先月、上院司法委員会のメンバーは、ビヨンセのチケットが発売された後「私たちは見ているぞ @Ticketmaster」とツイートし、スウィフト騒動のような状況を繰り返さないように警告した。

forbes.com 原文

翻訳=上西雄太

ForbesBrandVoice

人気記事