北米

2023.02.25

米セントルイス動物園でクマ脱走、今月2回目

Getty Images

米ミズーリ州のセントルイス動物園で23日、メガネグマが脱走し、園全体が一時閉鎖される騒動があった。同じクマは今月上旬にも脱走していた。地元メディアによると、職員はクマを麻酔銃で眠らせて屋内施設に戻した。

脱走したクマは4歳の「ベン」で、体重は約130キロ。今月7日にも屋外展示施設の鉄製の金網を壊して脱走しており、このときは職員に捕獲されるまで2時間近く逃走を続けた。

動物園では施設の点検と修繕を行い、職員が安全性を確認した上で一般公開を再開したと地元紙セントルイス・ポスト・ディスパッチは伝えている。

全米各地の動物園では最近、動物の脱走や失踪が相次いでいる。今月には、ニューヨークのセントラルパーク動物園で、展示施設が何者かに破壊されてユーラシアワシミミズクが脱走したほか、ダラス動物園ではサルの一種であるタマリン2匹が盗まれた。ただ、セントルイス動物園の脱走騒ぎについては、人為的なものだったことを示す情報はない。

ポスト・ディスパッチ紙によると、セントルイス動物園は1回目の脱走騒ぎの後、海上輸送貨物の固定に使う引張耐荷重約200キロのステンレス製固定金具を展示施設の囲いに沿って取り付け、安全性の強化を図っていた。だが、マイケル・マセック園長は23日、金具の強度が不十分だったことは明らかだと認め、金網を固定する別の方法を模索していると述べた。

forbes.com 原文

編集=荻原藤緒

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