大型スクリーンが3つ?
外観が先鋭的だと思ったら、室内を見て欲しい。凄い!あなたは2030年にいる! これまで運転したどのクルマよりも、タイムマシンのような感覚だ。ハイライトは、2つどころか3つ(!)の大型ディスプレイを内包する、キャビン幅いっぱいの一枚ガラス製のインパネだ。中央のタッチスクリーンは17.7インチと大きく、ドライバー前のゲージと助手席前のディスプレイはそれぞれ12.3インチ。さらに後席には12.8インチのハイパースクリーンを2つ備え、乗客全員がそれぞれ独立した画面を操作できるようになっている。ヘッドアップディスプレイに表示されるアニメーション矢印が曲がる方向を教えてくれるなど、膨大な数のナビ機能と拡張現実(AR)機能を誇っている。トランクも広々としており、ゴルフバッグ4個を収納できる。
インパネは、まるで3D IMAXシアターと次世代グランツーリスモゲームを掛け合わせたような、超高級レザーとアルミに包まれた空間だ。シートやダッシュボードに施されたイルミネーション技術やステッチは、キャビンの雰囲気作りに一役買っている。
すぐに気がつくのは、物理的なスイッチやボタンがないことだ。スタートボタンとハザードスイッチを除く、キャビン内のすべてのコントロールは、ガラスディスプレイとセンターコンソールの下にある触覚デジタルスイッチ。反応はまるでスマホのようだ。サンルーフも、天井にボタンがなく、7センチほどのくぼみがあり、ドライバーが「指をスライドさせて開閉」する。しかし、もちろんそれは、実際に自分で操作する場合の話だ。
シートヒーターのオン、サンルーフのオープン、、ラジオのボリュームダウン、さらに地元のイタリアンレストランの検索など、クルマに口頭でお願いできる音声機能「Hey Mercedes」も、もちろん用意されている。また、室温を上げると車内のイルミネーションが赤く点滅し、下げると青く点滅する。
この機能はブレーキにもつながっていて、急ブレーキがかかると赤く点滅し、ドライバーに危険を知らせる。実は、このクルマはあまりにも進化しているので、初めて購入する人は勉強することがたくさんある。
そして、EQSはここでは書ききれないほど多くの機能で、次のレベルに達している。