AI

2023.02.25

改めてジェネレーティブAIとは何か? 仕事やメタバースとの関係

人工知能(AI)は、メタバースのバックエンドを駆動する「電気」になる(Getty Images)

ChatGPT(チャットジーピーティ)、Midjourney(ミッドジャーニー)、Lensa AI(レンサ・エーアイ)そしてディープフェイクたち。こうしたジェネレーティブAI(生成型人工知能)は、私たちのコンテンツの風景を一変させる。それはアートとは何なのかという問いを投げかけている。AIの著作権の仕組みは? ジェネレーティブAIを仕事に使うのは倫理的に問題ないのか? ジェネレーティブAIは企業にとって、単なる流行なのか、それとも有用なツールなのか?

私は、Journey(ジャーニー)を私とともに創業し、現在はチーフ・イノベーション・オフィサーを務めるブランドン・カプランといっしょに、最近開催したウェビナーの中でこれらの疑問を取り上げた。ウェビナーではジェネレーティブAIとは何か、それがブランドにとって何を意味するのか、メタバースの未来におけるAIの役割は何かを取り上げた。

多くのテクノロジーと同様、ジェネレーティブAIは何年もかけて開発されてきたものだ。2006年にiPhoneが消費者体験に革命を起こしたように、OpenAI(オープンエーアイ)のユーザーフレンドリーなインターフェースとAPIは、2023年以降消費者の行動に革命を起こすだろう。

ジェネレーティブAIとは何か

人工知能(AI)とは、従来は人間にしかできなかった作業を行うことができる技術だ。ブランドン・カプランは「ジェネレーティブ(生成型)AIとは、既存のデータを単に分析したり処理したりするものではなく、斬新なコンテンツを生成できる人工知能(AI)のことです」という。人工知能を1枚のパイに見立てると、ジェネレーティブAIはその中の一切れに相当する。ロボット、ディープラーニング、機械学習、会話型人工知能なども、ジェネレーティブAIと並んで、すべて「AIパイ」の一切れだ。

ジェネレーティブAIもAIの種類の1つだ。各AIの中には、他のものと重なるものもあるかもしれない。AIが進化し、新しい使い方が見つかる中では、今見えているものがAIのすべてではない。

OpenAIのサプロダクトである「ChatGPT」が、AIツールとして特に有名だ。わずか5日間で100万ユーザーを突破した。ブランドン・カプランは「現在公開されているGPT3は、1750億のパラメータ(データポイント)を使って学習させています。今年登場するGPT4は、おそらく100兆以上のパラメータでトレーニングすることになるでしょう」という。ジェネレーティブAIは、豊かな技術だ。カプランは「倫理的かつ適切な方法で使用すれば、これらの技術を使って自分たちの活動を拡大し、より良い製品や体験を生み出すことができます」と説明する。インスピレーションを得ることに使ったり、最初の一行の苦労を解消したり、大規模にAIを使ったりすることができる。ジェネレーティブAIをさまざまなデータセットに接続してパーソナライズし、コンテンツを作成してピッタリしない部分を減らそう。
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翻訳=酒匂寛

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