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2023.02.25 12:00

史上初!日本のディープテックTOP10、1位は核融合の京都フュージョニアリング

6位 AIメディカルサービス
代表者:多田智裕 設立:2017年9月 累計調達額:145億円以上

事業内容:胃がん鑑別AIをはじめとする内視鏡に特化した画像診断支援AIを開発。同分野の医学論文では世界一位の引用件数を誇る。2022年、米国とシンガポールに現地法人を設立。

選定理由:内視鏡AI分野では世界屈指の研究実績を保有。同分野の医学論文では世界一位の引用件数をもっており、北米のトップ大学病院とCancer Centerを含む海外の主要大学病院とも医療現場改革に向けた共同研究の議論を開始。経営チームや調達額の大きさも評価された。

7位 リージョナルフィッシュ
代表者:梅川忠典 設立:2019年4月 累計調達額:26.4億円以上

事業内容:ゲノム編集技術で水産物を品種改良し、可食部を増量したマダイなどを販売。AIやIoT活用の陸上養殖システムも展開。タイやインドネシアで現地企業との共同研究も開始。

選定理由:世界初となるゲノム編集により品種改良された水産物の届出が国に受理され、国内で自社販売。タイやインドネシアで現地企業との共同研究も開始した。食の課題解決というポテンシャルが大きなテーマでの推進力が評価された。

8位 Telexistence
代表者:富岡 仁 設立:2017年1月 累計調達額:39.4億円以上

事業内容:小売りや物流現場の自動化を目的とした遠隔操作が可能な人工知能ロボットを開発、およびそれらを利用したサービスを提供。ファミリーマートが300店舗に導入を決定。

選定理由:人工知能ロボットの実用化に成功し、2022年8月には、飲料を陳列棚に自動で補充するロボットとして、ファミリーマートが300店舗に導入を決定。規模が大きい小売市場での実績と、グローバル展開へのポテンシャルが評価された。

9位 SkyDrive
代表者:福澤知浩 設立:2018年7月 累計調達額:147億円以上

事業内容:垂直離着陸、自動運転が可能なエアモビリティ「空飛ぶクルマ」と貨物用ドローンの開発・製造・販売を行う。空飛ぶクルマは2025年の大阪万博での実用化を目指している。

選定理由:海外出身者による開発人材体制や、米国やベトナムでの事業提携、資金調達実績、また国土交通省との航空機認証プロセスも開始するなど、未来のエアモビリティを実現するための推進力の高さが評価された。

10位 ルカ・サイエンス
代表者:菅沼正司、サイ・リック 設立:2018年12月 累計調達額:48.9億円以上

事業内容:独自の高機能ミトコンドリアプラットフォームを用いて、機能不全や損傷した細胞、臓器のエネルギー回復や機能を修復させる医薬品を開発。国内外の大学などとも共同研究を推進。

選定理由:細胞にあるミトコンドリアを製剤化して治療薬にするという大胆な発想で、日本発の創薬モダリティ創出という期待値が大きい。製薬企業やオックスフォード大学とも共同研究を開始。経営チームの成熟度や、海外投資家からの調達力も評価された。

文=フォーブス ジャパン編集部

この記事は 「Forbes JAPAN 特集◎スモール・ジャイアンツ/日本発ディープテック50社」に掲載されています。 定期購読はこちら >>

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