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2023.02.25 12:00

史上初!日本のディープテックTOP10、1位は核融合の京都フュージョニアリング

1位 京都フュージョニアリング
代表者:長尾 昂 設立:2019年10月 累計調達額:16.7億円以上

事業内容:カーボンニュートラルな発電が可能な核融合の主要装置やコンポーネントを開発する京都大学発ベンチャー。2022年7月、世界初の核融合発電試験プラント建設プロジェクトを始動。

選定理由:世界中の核融合プロジェクトに対して主要な装置やコンポーネントを供給するビジネスモデルで、世界中から問い合わせが殺到。事業のグローバル展開と社会的インパクトの大きさ、学術界での科学的評価など総合的に高く評価された。

2位 ノイルイミューン・バイオテック
代表者:玉田耕治 設立:2015年4月 累計調達額:53.2億円以上

事業内容:独自の「PRIME技術」を利用した固形がんに有効なCAR-T細胞療法を開発。複数のパイプラインが進行中。国内外のファーマ5社とライセンスに関する契約を締結している。

選定理由:従来は難しかった固形がんに対して治療効果を発揮する画期的な技術を展開。複数のパイプラインを有しており、Adaptimmune、Autolusなどの海外ファーマや、武田薬品工業、中外製薬、第一三共などの国内大手と契約を締結している実績も評価された。

3位 Heartseed
代表者:福田恵一 設立:2015年11月 累計調達額:82億円以上

事業内容:iPS細胞由来の再生心筋により、心不全患者の治療を目指す慶應義塾大学発スタートアップ。日本で治験を実施しており、製薬大手ノボノルディスクとの提携で世界展開を狙う。 

選定理由:日本が強みをもつiPS細胞技術をベースに、心臓病の巨大市場に挑戦。海外メガファーマのノボノルディスクとのマイルストン総額5.98億ドルのライセンスアウト契約締結という圧倒的なトラクションが評価された。

4位 Synspective
代表者:新井元行 設立:2018年2月 累計調達額:230億円以上

事業内容:独自の小型レーダー衛星を開発。打ち上げた衛星から得られる地表観測データを解析。すでに複数機の打ち上げに成功し、企業や政府にサービスを提供している。 

選定理由:世界的に市場が急成長しているレーダー衛星の分野で、創業4年半で累計230億円超の資金調達に成功。すでに複数機の打ち上げを実現し、国内外でトラクションも出ている。28カ国からなるチームのグローバル性も高く評価された。

5位 GITAI Japan
代表者:中ノ瀬翔 設立:2016年7月 累計調達額:24億円以上

事業内容:自律型ロボットアームなど、宇宙空間での作業用の汎用ロボットを開発。2021年、ISS(国際宇宙ステーション)船内での技術実証が完了。 米NASAなどと取引実績を有する。

選定理由:ISSでの実証が完了し、米国の宇宙民間企業やNASAとも取引実績を上げている。2022年にはロサンゼルスオフィスも開設。Googleに買収されたSCHAFTのコアメンバーなど、世界トップレベルのエンジニアが集結している点も評価。
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文=フォーブス ジャパン編集部

この記事は 「Forbes JAPAN 特集◎スモール・ジャイアンツ/日本発ディープテック50社」に掲載されています。 定期購読はこちら >>

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