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2023.02.22 10:15

ウォルマートはピックアップ専門店を閉鎖するも展開を始める企業多数

ウォルマート・ピックアップ・プログラムのパーソナル・ショッパーが顧客の注文にある生鮮食品を選ぶ(Photo by Sarah Halzack/The Washington Post via Getty Images)

とはいえ、ウォルマートがピックアップ専門店の閉鎖を決断したことは、ピックアップ専門店を展開しようとするスタートアップを思いとどまらせてはいないようだ。
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オンライン食料品店Addie’s(アディーズ)は、シードラウンドで1010万ドル(約13億5700万円)を資金調達。それを受けて、2023年1月26日にマサチューセッツ州ノーウッドに、初のピックアップ専門食料品店をオープンした。広さは2万2000平方フィート(約2000平方メートル)だ。

同社は、市場に参入しようとする同社にとって有利に働く点として、オンラインでの注文数が増加する見込みや、既存の採算性のない食料品デリバリーモデル、不適切なピックアップモデルを挙げた。

アディーズは、こうした食料品店の運営について、在庫管理から店舗や駐車場のレイアウトなどまで、ゼロの状態からすべてを見直し、効率性と顧客体験をともに向上させたと話す。また、アソシエイトと呼ばれる店員の初任給は時給20ドル(約2700円)でありながら、買い物客にとって魅力的な価格設定ができていると胸を張る。
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リテールワイヤー・ブレイントラストの専門家からは、アディーズはニッチ分野への参入にあたって注意すべき点があるという声があがった。

コンサルティング企業Protonik(プロトニック)のダグ・ガーネットCEOは「成功のカギを握るのは、文字どおりの店舗損益に加えて、店のプレゼンスが与えるインパクトを評価することだ。店のプレゼンスは、周辺地域にある同業店舗の売上アップを後押しするはずだ」と述べた。「私としては、店舗サイズを最小限に抑え、注目度を最大化することが、文字どおりの注文数以上に影響力をもつとみている」

分散型注文管理プラットフォームのFluent Commerce(フルーエント・コマース)でグローバルマーケティング担当上級副社長を務める二コラ・キンセラは「ピックアップ方式を選ぶ理由の1つは、輸送コストの削減。もう1つは、買い物客が来店したときの追加売上だ」と指摘する。「そうしたオプションがない場合は、購入後の追加売上を促進できるよう、極めて優れたプロモーション・プログラムを用意する必要がある」

forbes.com 原文

翻訳=遠藤康子/ガリレオ

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