働き方

2023.02.21 15:30

米国、職場恋愛の82%は「秘密の関係」

職場ではたくさん恋愛が起こっている。調査によって異なるが、職場恋愛をしたことがある従業員は24~75%に上る。しかし、その5人に4人以上は、組織から何ら監視されることなく行われている。

恋愛関係をオープンにできないことを、すべて組織のせいにはできない。トーリー、ホームズ、ロバックの3人は、当時結婚していたので不倫関係にあった。そのため、関係を明らかにすることが難しかった。実際、ホームズとロバックの代理人である広報担当者は「ニューヨーク・タイムズに対して、2人が経営陣に関係を報告することについては「2人がそろって離婚するまで待っていた」と語っている。

ホームズとロバックを除けば、名の知れた社員たちは、それぞれのパートナーのキャリアを、ある程度コントロールできる地位にあった。上司と部下の関係は禁じられていることが多く、社員双方が現在の職務を続けたい場合、関係を公表することは不可能だ。ホームズとロバックの場合、2人の関係はABCのルールに明らかに反していたわけではないが、ABCでは混乱の元になっていた。

従業員にとって、恋愛関係の公表を促すさらなるインセンティブとして、そうするほうが彼らの恋愛にとってメリットがあるかもしれないことが挙げられる。一部の研究者は、秘密主義が、恋愛相手に対する肯定的な強迫観念を生み出し、より大きな関係満足度につながりうることを示したが、最近では、秘密を守ることの重荷、それにまつわるストレス、社会的支援の欠如が、関係を阻害することを示した研究者もいる。

組織は、恋愛関係をオープンにするためのより良いインセンティブを提供する必要がある。簡単に報告しやすくし、そうすることを当然にする必要がある。ルールを守らない人を追放することも、情報公開の促進につながるだろう。もし、従業員が職場恋愛を雇用主に報告することに抵抗がある場合は、そうした関係は避けたほうがいいという良いサインかもしれない。

forbes.com 原文

翻訳=ガリレオ

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