代表者グループから国際オリンピック委員会(IOC)に送られた書簡は、ロシアとベラルーシの選手が独立参加選手として参加できるというIOCの決定を非難し、彼らを大会から除外しない「現実的な理由はない」と付け加えた。
書簡にはラトビア、リトアニア、ポーランド、デンマークの4カ国に加え、34カ国が署名しており、これらの国々は以前、選手団の出場が認められれば大会をボイコットすると述べていた。
仮にロシアやベラルーシの選手が参加する場合、「選手は国家から直接資金援助を受けている」ため、IOCはそれぞれの国の代表だと見られない参加方法を明らかにすべきだと書簡では述べられいる。
以前、米国当局は、ロシアおよびベラルーシの選手について自国を代表していないことが「完全に明らか」でない限り、参加を禁止することを支持していたとPoliticoは伝えている。
パリのアンヌ・イダルゴ市長は今月、「ロシアとベラルーシの選手はウクライナへの侵攻が続く限り」オリンピックから排除すべきだと述べている。
ポーランドのスポーツ・観光相であるカミル・ボルトニチュクは先月ロイターに、2024年オリンピックに先立ってグループでボイコットを発表する予定だと語っていた。
一部のスポーツ団体はすでにロシアとベラルーシ選手の参加禁止を実施している。ウィンブルドンは2022年、両国のテニス選手を追放した。国際自転車競技連合も、ロシアとベラルーシの選手が国を代表するチームとして参加することを禁止している。こうした禁止措置の一方、個人アスリートに罰を加えることは間違っていると信じている団体もある。ウィンブルドンを除く他の3つのテニスのグランドスラム大会は、ロシア、ベラルーシの選手の参加を認めており、全米オープンは昨年「アスリート個人がそれぞれの国による行動や決定の責任を取る」ことがないよう、彼らのトーナメント参加を許可すると発表した。
ロシア・オリンピック委員会は近年さまざまな制裁に直面してきた。世界ドーピング防止機構(WADA)は、2014年ソチオリンピックにおける国ぐるみのドーピングプログラムの証拠を見つけ、ロシア人選手はロシア国旗の下で参加することを禁止された。ロシアの選手たちは、ROCの名称とオリンピック旗の下で、2016年のすべての国際競技を戦った。これらの制裁措置は2022年12月に解除される予定だったが、WADAはロシアを復活させるかどうかについて発表していない。2022年2月のロシアのウクライナ侵攻後、IOCはロシアによるオリンピック休戦違反を「強く非難する」と宣言した。オリンピック休戦は国連が支持している活動であり、大会中および大会後1週間のあらゆる戦争行為を禁止している。
(forbes.com 原文)