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2023.02.21 10:30

放浪する中国の富豪ジャック・マー、今度はオーストラリアに出没

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中国の電子商取引最大手Alibaba(アリババ)グループの共同創業者、馬雲(ジャック・マー)が最近、オーストラリアで目撃されたことが、米ブルームバーグ通信の報道から明らかになった。マーは2020年、中国当局が自身の事業に対する締め付けを開始して以降、人目を避ける生活を続けているが、密かに世界各地を飛び回っているとみられる。
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ブルームバーグによると、マーは先週、メルボルンで長年の友人の家族と一緒にいる姿を目撃された。中国国営メディアの第一財経は、マーが1980年代に出会って以来親交を深めてきた英俳優ケン・モーリーの家族と一緒に過ごしていると報じた。

マーは、2020年後半に自身の経営するフィンテック大手Ant Group(アント・グループ)の350億ドル(約4兆7000億円)規模の新規株式公開(IPO)が中国の規制当局により中止に追い込まれて以来、公の場からほぼ完全に姿を消した。翌21年に中国外で散発的に目撃され、昨年11月には家族と共に少なくとも6カ月間にわたり日本に滞在していたことがフィナンシャル・タイムズにより報じられた。この間、マーはイスラエルと米国を数回訪れたという。

今年1月上旬には、タイでムエタイのイベントに参加する姿が目撃された。ブルームバーグによると、同月末には香港を訪れて「テック・金融業界の幹部」と一連の会合を行ったとされる。
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中国政府による企業への締め付けはここ数カ月で緩和しているとみられ、先月にはマーがアント・グループの経営権を手放すことが報じられた。アント・グループはマーが共同設立し、中国で最大のフィンテック企業の一つに成長させた会社だ。経営権の譲渡により、同社はマーが経営する別の巨大テック企業であるアリババから距離を置くことができる。

forbes.com 原文

翻訳=溝口慈子

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