「メルマガは落ち着いて読みたい」 読まれやすい時間帯と読まれやすい形とは

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毎日どんどん送られてくるメールマガジンですが、ぜひとも読んでほしいと願う送り手と、気まぐれに開く受け手とでは温度差があり、なかなかマッチングしないものです。メールマーケティングサービス「配配メール」が行った調査では、メルマガがいちばん読まれやすい時間帯、どんなメルマガにすれば読まれやすいかなど、送り手も気づかなかった意外な実態が判明しました。

調査は全国の20代から60代の男女を対象に行われました(有効回答数500)。それによると、企業やショップからのお知らせを何で受け取るかという質問に、なんと100パーセントの人が「電子メール」と答えました。2位のLINE(33.4パーセント)と大きな開きがあります。前年比では、LINE、アプリ通知、Twitter、Instagram、Facebookとも微増していますが、メールの絶対的な地位は揺るぎません。

次に、どの時間帯がもっとも読まれるかですが、朝の通勤時間帯は意外に少なく、回答がもっともが多かったのが平日の夜の帰宅後で57パーセントと断トツでした。次いで休日の昼間の余暇時間(40.4パーセント)です。

メルマガのリンクをクリックした後、また同じメルマガに戻って残りを読むかという質問には、「読まない」という人が約半数。たまに読み返すという人も半数近くあり、かならず戻って読むという人はわずかに6.2パーセントでした。このことから、別のサイトに飛ぶリンクを付けた話題の場合は、1通につき1件に留めるのがよいとわかります。

さらに、配信停止のために「迷惑メール報告」をしたことがあるという人は37.6パーセントにのぼっていました。配信停止の手続きがスムーズに行えないことが考えられると配配メールは推測しています。たしかに、配信停止を申し込もうとしたら、あっちに飛ばされ、こっちに飛ばされ、あげくに電話をかけろと言われたり、巧妙に仕掛けられた再申し込みボタンをクリックさせられたりと、解約させない気満々の腹の立つメルマガも少なくありません。発信側は、そこをよく考えるべきでしょう。

ウェブライターの間では昔から「通勤電車の一駅分で読める長さの文章がよい」なんて言われて金科玉条のごとく従って原稿を書いていましたが、ぜんぜん的外れでしたね。誰が言い出したのやら。この調査で、メルマガは夜や休日の落ち着いた時間にゆっくり読んでもらえているのだとわかり、身の引き締まる思いです。

プレスリリース

文 = 金井哲夫

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