北米

2023.02.20 18:00

米大統領選、共和党候補者指名争いにニッキー・ヘイリー元知事参戦

2021年4月には「トランプが2024年大統領選挙に出馬して2期目を目指すのであれば、自らは出馬しない」という意向を示していた。その考えが変わったのはここ数カ月のうちのことだ。AP通信によれば「世代交代」の必要性と、トランプの年齢、経済情勢を鑑みて、最終的に出馬を決意したという。

AP/NORCが2月14日に発表した世論調査によれば、共和党支持者のうちヘイリーを候補者として希望すると回答した人はたったの1%だ。それに対して、フロリダ州知事ロン・デサンティスを希望する人は22%、トランプを希望する人は20%だった。一方、調査会社モーニングコンサルトが2月14日に発表した、共和党候補者に関する世論調査では、ヘイリーを大統領候補として支持すると答えた人はそれよりも少し多く、3%だった(デサンティス31%、トランプ47%)。

共和党の候補指名争いに名乗り出る人は、今後も続くだろう。米紙ウォール・ストリート・ジャーナルが2月13日に報じたところによれば、サウスカロライナ州選出の上院議員ティム・スコットが出馬に向けて動いている。また、トランプに対抗できる共和党の有力者と目されるデサンティスは、出馬の決断を目前にしていると、政治専門紙ザ・ヒルは報じた。

これまでのところ、共和党候補に名乗りを上げる可能性があると言われているのは、前副大統領のマイク・ペンス、元国務長官のマイク・ポンペオ、元アーカンソー州知事のエイサ・ハッチンソン、現ニューハンプシャー州知事のクリス・スヌヌだ。女性候補はヘイリーだけになる「見込み」だとアクシオスは述べている。

米紙ニューヨーク・タイムズによる2月1日の報道によると、出馬が予想される政治家の多くは、表明するには時期尚早と慎重のようだ。トランプからの攻撃を避けたいということもあるし、選挙でアピールできるよう政治家として点数を稼ぐことを優先させているか、あるいは、トランプが起訴されるかどうかを見極めたいのかもしれない。

forbes.com 原文

翻訳=遠藤康子/ガリレオ

タグ:

ForbesBrandVoice

人気記事