ビジネス

2023.02.28 09:30

ヤクルト村上宗隆をCMに起用、ビジネスツール「Lark」の勝算

左より後藤元気(Lark Japan 執行役員)、桜井吉男(Lark Japan 代表取締役CEO)

ビジネスツール「Lark」を展開するLark Japanは1月25日、ブランドアンバサダーに東京ヤクルトスワローズの村上宗隆が就任したことを発表。同時に、村上が出演する新CMを公開した。


史上最年少の三冠王とともに「挑戦し続ける」姿勢を

Larkはメール、カレンダー、ドキュメント、ビデオ会議などの機能をシームレスに融合したオールインワンのビジネスツールだ。コミュニケーションに不可欠なチャットを起点とし、自動議事録や自動翻訳の機能も備えているのが特徴。AWSのクラウドサービス上に構築されており、日本のデータは日本および米国のデータセンターで管理するなどセキュリティにも配慮している。

2016年にTikTokを開発するByteDanceの社内ツールとして誕生し、2019年に商業化。すでに150以上の国と地域で利用されており、2020年にサービスローンチされた日本市場では9000社以上の導入実績がある。

村上宗隆をブランドアンバサダーおよびCMに起用した理由について、Lark Japan代表取締役CEOの桜井吉男は次のように話す。

「Larkは、ビジネスツール業界というレッドオーシャンに立ち向かう挑戦者です。昨年、素晴らしい結果と歴史を創り出したにもかかわらず、そこで止まらずにさらなる成長を遂げたいという強い意志を持ち、挑戦者であり続ける村上選手の姿勢、考えに共感してLarkのアンバサダーとしてお迎えしました」

新CM発表記者会見は神田明神ホールで開催された

新CM発表記者会見は神田明神ホールで開催された


史上最年少の三冠王獲得や、日本人最多となるシーズン56本の本塁打を記録した村上は、桜井の言葉どおり「常に新しい自分を目指して進化し続けることが大事」と挑戦者の姿勢を強調。謙虚さだけでなく、「昨シーズンすごくいい成績を残したけれども、まだまだできると信じている」と貪欲さも見せた。


「Lark」のキャチコピーと掛け合わせ、自身の最終進化形ついて「進化し続ける事」と回答する村上選手

「Lark」のキャチコピーと掛け合わせ、自身の最終進化形ついて「進化し続ける事」と回答する村上選手


この村上の発言に合わせるように、会見で2023年のLarkの目標を問われた桜井は「昨年9000社突破したこともあり、この勢いと、“村神さま”のご利益で昨年以上に大きく躍進させたい」と話す。しかし、桜井自身が話したように、ビジネスツール市場はレッドオーシャン状態だ。すでに何らかのツールを導入済みの企業も多い中で、Lark Japanはどこに勝算を見出しているのだろうか。

そこで新CM発表会直後、Forbes JAPANは単独取材をオファー。応じてくれた桜井と執行役員・後藤元気のインタビューを以下にお届けする。
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文=高橋秀和 写真=西川節子

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