教育

2023.02.20 17:00

世界の大学ランキング、アジア・欧州の「上位校」が増加

ケンブリッジ大学トリニティカレッジ(Getty Images)

英教育専門誌タイムズ・ハイヤー・エデュケーション(THE)が2022年10月に発表した最新の「世界大学ランキング」では、上位に入る米国以外の大学が増えていた。これまで同国の大学が多くを占めてきたことから、高等教育を巡る世界の状況は、変わりつつあるといえそうだ。

毎年発表されているTHEのランキングは、104カ国・地域の大学1799校を「教育力」「研究力」「知識移転に関する力」「国際性」の4つの基準に基づいて評価し、作成されるもの。過去7年間、トップを維持しているのは、英国のオックスフォード大学だ。

最新のリストでは、ハーバード大学が2位だった。3位は前回5位の英ケンブリッジ大学。スタンフォード大学(4位)、マサチューセッツ工科大学(5位)より上位につけた。

欧州の上位大学

最新のランキングで上位100校に入った欧州の大学は36校。そのうち15校が50位までに入っている。THEがこのランキングの発表を開始した2011年には、28校だった。

全体ランキングのトップ20をみると、10位に英国のインペリアル・カレッジ・ロンドン(ICL欧州で3位)、11位にスイスの連邦工科大学チューリッヒ校(ETHZ、同4位)が入っている。

また、欧州の大学の上位10校は、全体ランキングの40位までに入っていた。以下、欧州の5~10位の大学を、全体ランキングの順位とともに紹介する。

5位/22位:ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン(UCL、英国)
6位/29位:エディンバラ大学(英国)
7位/30位:ミュンヘン工科大学(ドイツ)
8位/33位:ルートヴィヒ・マクシミリアン大学(LMU)ミュンヘン(ドイツ)
9位/35位:キングス・カレッジ・ロンドン(英国)
10位/37位:ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス・アンド・ポリティカル・サイエンス(LSE、英国)

注目すべき変化

最新のランキングでもう1つ注目すべき点は、100位までに入る中国の大学がさらに増えていることだ。2019年には3校だったが、2023年には7校となっている。
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翻訳=木内涼子

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