フェイスブックも「認証プログラム」導入、月額約1600円から

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Facebook(フェイスブック)とInstagram(インスタグラム)の親会社であるMeta(メタ)は、イーロン・マスクが率いるTwitter(ツイッター)が認証プログラムを導入したのに続き、有料の認証バッジの提供を開始する。マーク・ザッカーバーグCEOが2月19日、発表した。

ザッカーバーグは、インスタグラムのストーリーとフェイスブックの投稿という2つのプラットフォームで「Meta Verified」と呼ばれる認証プログラムを立ち上げると発表している。最初はオーストラリアとニュージーランドで始動し、間もなくさらに多くの国に拡大するという。

このプログラムは、ウェブでの使用は月額11.99ドル(約1610円)、iOS製品での使用は月額14.99ドル(約2010円)とされている。

Meta Verifiedは、ユーザーが自分のアカウントを「政府のID」で証明するもので、現在、著名人に無料で配布している青いバッジを有料で提供する。メタは、このサブスクリプションサービスの導入により、なりすましアカウント対策を強化し、ユーザーがカスタマーサポートに直接アクセスできるようにする。

「この新機能は、当社のサービス全体の信頼性と安全性を高めるためのものだ」とザッカーバーグは述べた。

ツイッターの認証プログラムのTwitter Blueは、ウェブでは月額8ドル(日本では980円)、iOSとアンドロイドでは月額11ドル(日本では1380円)で提供されており、加入者は認証済みバッジを取得し、長文のツイート機能(現状では米国限定)などの特典を受けられる。

マスクは2022年12月、すでに認証バッジを付与されているユーザーも、Twitter Blueに加入しない限り、今後の数カ月で認証済みのステータスを失うことになると述べていた。

ニュースサイトのThe Informationは6日、立ち上げから2カ月のTwitter Blueの米国の加入者が約18万人と報じており、このプログラムはまだ、ツイッターの強力な収益源とはなっていない模様だ。世界の加入者数は、約29万人と推定されている。また、このサービスは、昨年の初期の段階でなりすましアカウントが続出し、ツイッターの新たな頭痛の種にもなった。

一方、メタは昨年、プラットフォーム全体の広告収入の減少による減収を報告し、メタバースへの注力においてもコスト高に直面し、苦境に立たされた。同社はまた、ByteDance(バイトダンス)傘下のTikTok(ティックトック)との激しい競争にも直面している。メタは11月に約1万1000人をレイオフし、採用を凍結した。

フォーブスは、ザッカーバーグの保有資産を621億ドル(約8兆3380億円)と試算している。一方、世界2位の富豪であるマスクの保有資産を1982億ドル(約26兆6120億円)と試算している。

forbes.com 原文)

編集=上田裕資

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