「Big Red Boots(ビッグレッドブーツ)」と呼ばれるゴム製のコミカルな大型サイズのこのブーツは、NYファッションウィーク中に発売され、プロレス団体WWEのスーパースターのセス・ロリンズが試合中に着用したことでも話題となった。
さらに、ネットフリックスで人気の映画『Glass Onion: A Knives Out Mystery(ナイブズ・アウト: グラス・オニオン)』で注目の女優ジャネール・モネイや、モデルのサラ・スナイダー、NBAのオクラホマシティ・サンダーのシェイ・ギルジャス・アレクサンダー選手など、何十人ものセレブがこのブーツを履いている姿を目撃されている。
MSCHF Big Red Boot comes out today at 11am eastern
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ビッグレッドブーツは、人気アニメの『鉄腕アトム』や、『Dora the Explorer(ドーラといっしょに大冒険)』のキャラクターが履いていたブーツを思わせるという声も上がっている。このブーツは、2月16日から公式サイトでは350ドルで販売された。しかし、アクセスが殺到した結果、サイトはダウンし、二次流通市場では1000ドルを超える高値で取引されている。
I Wore MSCHF’s Astro Boy Big Red Boots🤠 pic.twitter.com/sm2wxcviXq
— Steve Natto (@SteveNatto) February 6, 2023
2016年に設立されたミスチーフは、自らがアートやファッション、テクノロジーと資本主義をテーマにする「アート集団」だと述べている。彼らはかつて、量販店のターゲットやマットレス企業のCasperを顧客とする広告制作で収入を得ていたが2019年にその事業を停止した。
ミスチーフの創設者のガブリエル・ホエイリーはInsiderの取材に「現在は 自分たちの作品に全力を注いでいる」と語った。彼らがどのように資金を維持しているのかは不明だが、PitchBookのデータによると、ミスチーフは2021年のシリーズBラウンドで1250万ドル(約16億8000万円)を調達していた。
ミスチーフの活動は、さまざまな議論を引き起こしており、昨年はラッパーのリル・ナズ・Xと共同で、Nike(ナイキ)のシューズのデザインを基にした「サタンシューズ」と呼ばれるプロダクトを発売し、ナイキから著作権侵害で訴えられた。
彼らはまた、人気ユーチューバーのMr.Beastと組んで、2755台のランボルギーニ(ただし、その大半は子ども向けのおもちゃ)を、それぞれ35ドル(約4700円)で販売するアプリを制作するなど、他のクリエイターとのコラボも行っている。
(forbes.com 原文)