何人かの右翼がすぐにこの話題に飛びつき、強硬右派の工作員ジャック・ポソビエックは次のようにツイートした。「バイデンは空軍に命じてNorthern Illinois Bottlecap Brigadeの気象気球を撃ち落とした」。一方。ドナルド・トランプ・ジュニアは「最初にバイデンは中国の本物の偵察気球が米国を横断して飛ぶことを許した。次に弱腰でないところを見せようと、Northern Illinois Bottlecap Balloon Brigadeが飛ばした12ドルのバルーンを40万ドル(約5400万円)のミサイルで撃ち落とした」とツイートしている。
米当局は2月10日から13日にかけて撃ち落とした3つの物体が何であるかについてほとんど詳細を明らかにしていないが、いくつかの可能性は除外した。ジョー・バイデン大統領は16日、問題の物体が(今月初めにサウスカロライナ州沖で米戦闘機が撃ち落とした偵察気球とされたものとは異なり)中国の監視プログラムの一部である兆候はなく、物体に民間の科学研究が関与していることが示唆されていると述べた。ホワイトハウスのカリーヌ・ジャン=ピエール報道官は13日「最近撃ち落とした3つの物体にエイリアンや地球外生命の兆候はなかった」と語っている。
最初の未確認物体は2月10日にアラスカ北海岸沖の上空約4万フィート(約12km)で撃ち落とされ、もう1体はヒューロン湖上空約2万フィート(約6km)で12日に撃墜された。バイデンは攻撃を命令した理由について、民間航空機の脅威となる可能性があったためであると話し、15日には一連の破壊命令を出したことに関して「謝罪するつもりはない」ことを強調した。
(forbes.com 原文)