なぜ八村はレイカーズに?
ロサンゼルスレイカーズは豊富なタレントを抱えるチームですが、攻撃面ではスリーポイントシュートが問題でした。レブロンやデイビスはインサイドで活躍できますが、アウトサイドから安定的にシュートを決めきれる選手がいませんでした。八村塁は2021-2022シーズンはスリーポイントの確率44.7%を記録し、リーグの中でも強力なスリーポイントシューターでした。またロサンゼルスレイカーズは非常に速攻を多様するチームなので八村塁の運動能力を生かした攻守に渡りよく走るプレイスタイルと相性が非常に良いです。
チームロスターの構成もガードの選手が多く、身長203cmある八村塁のサイズはレイカーズにとって非常に魅力的でした。このような背景からロサンゼルスレイカーズは八村塁を獲得しました。
7試合全てスタメン起用 高精度シュートも
レイカーズに移籍した八村は、最初2試合はベンチからでしたが、それ以降は7試合全てスタメンで起用されています。スタメン出場での成績は1試合平均:12.6得点 6.6リバウンドを記録。得点はチームロスター15人中4番目に高い成績です。また得意のスリーポイントシュートは43.8%という高精度の記録を出しています。試合では速攻の場面でレブロン・ジェームズからパスをもらい、ダンクに行くシーンや、レイカーズの課題であったスリーポイントでも活躍しレイカーズにフィットしつつあります。
八村塁の今後の注目ポイントの1つ目はディフェンスでの貢献です。
オフェンスは先ほど記載した通り彼の持ち味が出ていますが、ディフェンスでは相手を抑えきれない場面が散見されます。これが要因で試合の勝敗を分ける4Q終盤はコートに立たせてもらえない試合もあります。
以上のことから八村塁がレイカーズで自身の立ち位置を不動のものにするためには、ディフェンスでの貢献が必須です。また先日トレードデッドラインを終え、レイカーズには5名の新しい有力選手が加入しました。5名の中には八村塁と同じポジションの選手や八村塁以上に高いディフェンス力を持つ選手もいるため、これから新たな競争が始まります。競争を勝ち抜くためにも八村塁のディフェンススキルの向上には期待したいです。
2つ目は安定的な得点をすることです。
スタメン出場した際のスタッツは前述しましたが、毎試合コンスタントに得点することが求められます。特にレブロンやデイビスがコートにいない時は八村がオフェンスの起点になります。積極的に自ら攻撃を仕掛ける時は素晴らしいですが、試合によっては消極的になるシーンも見掛けます。まだ試合によってムラが激しい一面があるので、その点は今後注目していきたいです。
八村獲得で巻き返せるか レイカーズ
レイカーズは現在ウエスタンカンファレンス15チーム中13位です。NBAではイースト、ウエストの各カンファレンス上位6位チームがレギュラーシーズン終了後にプレイオフへ進みます。7,8位はプレイイントーナメントを勝ち抜く必要があるため、各チーム6位までに是が非でも入りたいという思惑があります。レイカーズは現在13位ですが、現在6位のロサンゼルスクリッパーズとは4ゲーム差があり、今後巻き返していく必要があります。
シーズンは残り25試合なのでここから挽回できるかどうかは非常に注目です。レイカーズの巻き返しの切り札に八村塁がなるのでしょうか。そうなってくれるよう残り試合も全力で応援していきます。