Forbes JAPANの新連載では、NBAは詳しくないけど興味がある方に、分かりやすく楽しく、週に1回NBAの最新情報やいま起きている出来事の裏側をお届けできればと思います。
八村塁は2023年1月24日にNBAの超名門ロサンゼルスレイカーズへトレードされました。
今から20年以上前、私が中学生の頃に偶然深夜テレビをつけた時に放映されていたのがNBAの試合。その時初めて見たチームが、ロサンゼルスレイカーズでした。画面上に広がるエキサイティングなプレイに私は完全に魅了されてしまいました。
それ以来ずっとレイカーズファンであり続けてきたファン歴22年の私が、このニュースをTwitterで知った時は衝撃でした。自分の長年の推しチームに日本人選手の八村塁がやってくる──。その感動は相当なもので、その日は仕事にならないくらい高揚していました。
八村は2019年にワシントンウィザーズからドラフト全体1巡目9位で指名され、日本人初のドラフト選手になりましたが、現在ロサンゼルスレイカーズにてキャリアの第二章を送っています。今回はロサンゼルスレイカーズというチームの魅力、八村塁がトレードされた背景や現在の活躍状況をお届けしていこうと思います。
レイカーズといえばコービー&シャック!
ロサンゼルスレイカーズはNBA歴代最多タイに並ぶ17回のNBAチャンピオンに輝いたチームです。過去はガードのコービー・ブライアント&センターのシャキール・オニールのデュオで2000〜2002年は3連覇を達成。コービー&シャックはNBAでも桁違いな得点力を持つデュオでNBA全歴史の中でNo1デュオは誰か?と聞かれたら、2人の名を挙げるファンも多いほどです。2009、2010年にはコービー・ブライアントを中心にしたロスターで2連覇達成。
現在はNBA通算最多得点の記録を保持するレブロン・ジェームズやNBA屈指の守備の要であるアンソニー・デイビスを擁するチームです。特にレブロンはキャリア20年目の今シーズンも圧巻のパフォーマンスを発揮し、引退後は殿堂入り確実と言われるような超トップスターです。
ロサンゼルスレイカーズはサッカーで例えるならレアル・マドリードやバルセロナのようなスター選手が多数所属するNBAの中でも特に人気のチームです。
八村塁がウィザーズから、トレードされた背景
八村塁はワシントンウィザーズから2019年に1巡目9位で指名され、その後キャリアが終了する2年目までは着実にチーム内で重要な役割を担っていました。しかし、キャリア3年目が始まる2021年シーズンから個人的な理由での長期欠場や、怪我などを繰り返し試合に出場する機会がなくなってきました。
またチームには八村塁と同じフォワードポジションの選手が複数在籍し、ウィザーズとしては中長期でチームのコアになれるフォワードポジションを誰にするか選択する必要がありました。
八村は2022-2023年のシーズン終了後フリーエージェント(以下FA)になります。FAになれば何の見返りもなくチームから出て行く可能性があります。ウィザーズとしてはタダで出て行かれるならこのタイミングでトレードで何かしらアセットをもらおうという判断を行い、今回トレードで放出する選択をしました。