音楽配信「ナップスター」がWeb3に初進出

Getty Images

Getty Images

音楽ストリーミングサービスのNapster(ナップスター)は、Web3(ウェブスリー)とデジタルミュージックのエコシステムを、次の行動の基礎となるものとみなしている。

2022年9月に元Roblox(ロブロックス)の音楽担当重役ジョン・ブラソポラスをCEOに迎えて再始動した同社が、このたびMint Songs(ミントソングス)を買収した。Mint Songsは音楽アーティストがWeb3コミュニティを構築できるだけでなく、NFT(非代替性トークン)化した楽曲やファン向けの限定アートを所有・取引できるようにするNFTマーケットプレイスを運営する企業だ。

買収条件は明らかにされていない。Mint Songsの共同創業者でCTOのギャレット・ヒューズは顧問として残り、Mint Songsの技術をNapsterのプラットフォームに統合し、これまでMint Songsのロードマップにあった製品やサービスをこの先Napsterが展開していく際のガイダンスを提供する。元製品責任者のネイト・ファムはNapsterに入社し、Web3活動を担当することになった。

Mint Songsは、これまでにFreestyle Capital(フリースタイル・キャピタル)やCastle Island Ventures(キャッスル・アイランド・ベンチャーズ)などの投資家から430万ドル(約5億7600万円)を調達している。またGramatik(グラマティック)、Mark de Clive-Lowe(マーク・ド・クライヴ・ロウ)、Black Dave(ブラック・デイブ)などのアーティストと協力し、NFTの限定アイテムを提供している。
次ページ > 音楽Web3エコシステムの中心的存在となる

翻訳=酒匂寛

advertisement

ForbesBrandVoice

人気記事