製品

2023.02.16

Googleフォト、プライベート写真のクラウド保存可能に?

Getty Images

Google(グーグル)のAndroid(アンドロイド)端末で提供されている「Googleフォト」アプリで、プライベートな写真や動画を隠せる「ロックされたフォルダ」機能が抱えていた大きな欠点が、ようやく解消されるようだ。

メッセージアプリのTelegram(テレグラム)上のグループ「Google News」による投稿やニュースサイト「9To5Google」の報道によると、Googleフォトでは間もなく「ロックされたフォルダ」内の写真や動画をクラウドにバックアップできるようになるかもしれない。これは多くのユーザーにとって、大切な写真を永久に失うことを防ぐ極めて重要なアップデートだ。

報道によれば、グーグルは現在、このアップデートを試験している。Googleフォトのバージョン6.23には、隠された設定ページが存在していて、これを使えば「ロックされたフォルダ」をGoogleアカウントにバックアップできるようになる。

この機能の詳細は明らかになっていないが、恐らくユーザーのGoogle Driveストレージ内のどこかに、他の写真や動画とは別に「ロックされたフォルダ」の暗号化されたコピーが保存され、これを新しいデバイスへと復元できるようになるのだろう。

「ロックされたフォルダ」はなぜバックアップできないのか?

「ロックされたフォルダ」は、パスワードで保護された特別な保存場所で、ユーザーはそこにGoogleフォトや他のアプリでうっかり表示させたくない写真や動画を隠すことができる。隠されたファイルは、Googleフォトが過去の写真や動画を自動で選んで表示する「思い出」機能にも使用されないようになっている。

しかし残念なことに、隠されたファイルはクラウドではなく端末上にしか保存されていないため、誤って削除してしまう恐れがあった。携帯電話を紛失したり、リセットしたり、Googleフォトアプリをアンインストールしたりすると、「ロックされたフォルダ」の内容は永久に失われる。また「ロックされたフォルダー」に画像を移動することで、それまでクラウドに保存されていたバックアップも削除される仕様になっていた。

もちろん、クラウドバックアップにはセキュリティ上の懸念があるが、導入されれば、ハッキングの恐れのないローカル保存を選ぶか、データ紛失の際に写真や動画を復元できるクラウド保存を選ぶかをユーザー自身が決められるようになる。

forbes.com 原文

翻訳=酒匂寛

タグ:

ForbesBrandVoice

人気記事