2009年に最後にトップ10入りしたピットは、12月に自身の制作会社プランBの株式の過半数を評価額3億ドル(約402億円)の取引で、欧州のメディア複合企業メディアワンに売却した。推定収入の3分の1は、『ブレット・トレイン』『バビロン』『ザ・ロストシティ』の映画3本への出演によるものだった。
今回のランキングで唯一の新人は、プエルトリコ出身のラッパー、バッド・バニー(10位)だ。業界誌ポールスターによると、2022年のツアーのチケット販売額は4億ドル(約537億円)だった。しかし、大規模なツアーには巨大な経費がかかるため、本人が手にする金額は意外と少なかった。2022年の年収は、企業とのエンドースメント契約による収入を含め8800万ドル(約118億円)と推定されている。
2年連続でランキング入りを果たしたのはタイラー・ペリーと、『サウスパーク』のクリエイターであるトレイ・パーカーとマット・ストーンのコンビ(4位)のみだった。この2人は2021年にパラマウントと結んだ契約で、6年間で9億3500万ドル(約1250億円)を受け取ることになっている。
本年度のトップ10人の収入の合計額は13億5000万ドル(約1810億円)で、ジェイ・Zやカニエ・ウェスト、ブルース・スプリングスティーンらが登場した前回ランキングの約半分の金額となった。
下記に、トップ10のメンバーとそれぞれの収入を掲載する。(年収額は、税引き前の収入からマネジャーや弁護士、エージェントに支払う報酬や諸経費を差し引いたもの)
1. ジェネシス:2億3000万ドル
2. スティング:2億1000万ドル
3. タイラー・ペリー:1億7500万ドル
4. トレイ・パーカーとマット・ストーン:1億6000万ドル
5. ジェームズ・L・ブルックスとマット・グローニング:1億500万ドル
6. ブラッド・ピット:1億ドル
7. ローリング・ストーンズ:9800万ドル
8. ジェームズ・キャメロン:9500万ドル
9. テイラー・スウィフト:9200万ドル
10. バッド・バニー:8800万ドル
(forbes.com 原文)