「私自身が台湾人であり、ジャイアントを熱心に説得した。ジャイアント子会社のAIPS Technology(AIPSテクノロジー、愛普智科技股彬有限公司)は、さまざまなスタートアップとともに、革新的プロジェクトに取り組んでいる。私たちは現在、モサの技術について特許を申請中だ。ジャイアントは、機械工学や電子工学、専門的な製造技術をもとに、製造性考慮設計(Design For Manufacturing、DFM)で協力してくれた。今後は、サプライチェーンを動かして、モサのロック製造に力を貸してくれる」
モサは、欧州工科大学院(EIT)が4億2900万ドル(約575億円)を出資して取り組んでいる都市モビリティのイニチアチブ「Urban Mobility program(アーバン・モビリティ・プログラム)」から資金支援を受けている。
モサは2022年11月、イスラエルのテルアビブで初の大規模な実証実験を実施した。また、2023年2月10日から26日までの予定で、ロンドンでも実証実験が行われる。場所は、ロンドン東部ストラトフォード地区にあるクイーン・エリザベス・オリンピック・パークで、ロンドン・オリンピック・レガシー開発公社の協力を得る。
モサは、スマートロック技術を検証するロンドンでの実証実験に参加してくれるマイクロモビリティのユーザーを募集している。ただし、アプリは「まだ完全な仕上がりではない」という。
スマートロックが設置されるのは、オリンピックパーク内のアクアティクスセンターと、ティンバー・ロッジ・カフェだ。
投資家向けのプログラムも近々披露する予定だと、リューは話す。
「まずは、社会的なミッションを優先させたい」とリューは話す。「サステナブルな輸送と社会的インパクトに対して同じ情熱をもつ投資家からの資金を募り、いずれはエクイティ型クラウドファンディング(未公開企業に対して株式投資というかたちで投資をするクラウドファンディング)のキャンペーンを始めたい」
(forbes.com 原文)