誰でも、いますぐできる
それ、特殊チームだからできるんでしょ? いえいえ誰でもどこでもできるのです。まずメンバーを集めます。 10人以下でもOK。できれば、違う専門性・立場の人を呼ぶのが理想的ですが、そうじゃなくても大丈夫。集まった人の、趣味、副業、出身地、性別、年齢が違う。それで成立します。血液型Aとか、末っ子とか、元バスケ部とかでも。それをその視点の「担当」にします。
次に、10人で一気にブレストします。ひとつだけ簡単な魔法のコツが。それは、ポジショントーク。ファシリテーターは、例えばカフェ好きの人には「カフェ好き的にはどう?」と聞き、その方も「カフェ的には……」と答え始める。そして、自分の担当視点での考えを言えばいいのです。
最後にブレストですから、アイデアはちょっとしたことでOK。その日のテーマと自分のジャンルがマッチしづらい場合はパスもアリ。誰かの案に、案を重ねるのも歓迎。いまのはDJ的にはそうかもだけど、キャンパー的にはこんなことも……など。
これで1時間やれば、20〜30ほどのアイデアが出ます。しかも、普通じゃ思いつかないようなことがたくさん。問題は1時間じゃ足りないことかも。
「多様性を生かす」「共創する」って、そんな大層に構えなくても。いまのメンバーで十分に、多様に共創できますよ。コツはポジショントークです。お試しあれ。うまくいかないときは呼んでください。
10ジャンル同時ブレストで生まれ た商品。何かは内緒。ほかにも いろいろ生まれています。
電通Bチーム◎2014年に秘密裏に始まった知る人ぞ知るクリエーティブチーム。社内外の特任リサーチャー50人が自分のB面を活用し、1人1ジャンルを常にリサーチ。社会を変える各種プロジェクトのみを支援している。平均年齢36歳。合言葉は「好奇心ファースト」。
倉成英俊◎2014年から電通Bチームをリード。アクティブラーニングこんなのどうだろう研究所所長。20年、面白いプロジェクトをつくる&手伝う専門会社「CreativeProject Base」を創業。東京ベースで世界中のプロジェクトに携わり中。