4. 2023年には、AIの正確性が大幅に向上し、信頼感が高まる
多くのAIモデルがオープンソースに移行したことで、データ収集とトレーニングがより迅速に可能になり、正確性も向上したとワーナーとソロモンは指摘する。これがAIボットに応用された場合、よりニーズに即したかたちでユーザーのエンゲージメントを高め、寄せられる質問により矛盾なく応えられるようになり、正しい結果へと導くことができるだろう。ひいては、AIの導き出す結果への信頼感が高まるはずだ。さらにマーケティング・トランスフォーメーションの世界的なリーディングカンパニー、レーザーフィッシュで最高経営責任者(CEO)を務めるジョシュ・カンポは、メールで回答を寄せて、以下のようなトレンドを予測した。
5. 消費者と企業の双方で、支出のシフトが始まる
先が見えない経済状況が続いていることから、意識の高い消費者は、2023年には自らの購買パターンを転換し、影響力、使い勝手、利便性を最大化する商品を選ぶようになると、カンポは予測する。これに対応するかたちで、マーケティング部門のリーダーは、消費者の現在のポジションに合わせるよう、自らを調整していく必要が生じるだろう。買い手側の見る目が厳しくなるなかで、実際に役立つ価値の提供を求める圧力がさらに高まるはずだ。6. フィジカル/デジタルの連係が加速される
コロナ禍は、フィジカルからデジタルへという体験のシフトを加速したとカンポは指摘する。一方で2022年には、消費者が長い間、遠ざかっていたフィジカルな場での体験の多くを再開させる揺り戻し現象が生じた。そして2023年においては、フィジカルな場におけるブランド露出は今後も重要となり、こうした接触の時間に一貫性と意図を伴せるべく心を砕いたブランドが成功するとカンポは見ている。Newfold Digital(ニューフォールド・デジタル)でオンラインマーケティングを担当するシニアディレクターのアリシア・プリングルは、メールで以下のような予想を披露した。