著述家であり、スリー・ドッグ・ライトというエージェンシーを経営するリサ・アポリンスキーは「米国におけるデジタルコンテンツの未来予想家」と呼ばれている。対面でのインタビューで、アポリンスキーは以下のポイントを予想した。
1. 企業は「デジタルプラットフォームにおける顧客からの期待」への対応を迫られる
「顧客体験は進化を遂げ、あらゆる面でデジタル要素が取り入れられるようになった。企業の側から顧客体験を考えるとき、デジタル部分がカギを握る要素となる。デジタルプラットフォームでは、問い合わせに回答するまでにかかる時間などについて顧客の期待が変わってくるが、それにどう応えているだろうか? 自社チームと顧客の両方を成功に導くよう、準備することが肝心だ」2. 「その道の権威」になるための長期的戦略作りがクローズアップされる
自らが専門知識を持つ領域で権威となることは、信用を確立させ、個人ブランドのポジショニングを図る上で非常に優れた手法だ。しかしこれは「真っ先に儲けた者が勝つ」というスキームではない。「権威を確立するには、じわじわと火を起こすような、より長期的なアプローチが必要になる」とアポリンスキーは指摘する。「このような、いわば『デジタルなおき火』がつけば、確立された立場を長い間保つことができるはずだ」また、ドリフトの製品管理担当バイスプレジデントであるキメン・ワーナー、同社で製品および顧客マーケティング・シニアディレクターを務めるオーレリア・ソロモンはメールを通じて、2023年の予測として以下のような内容を示している。