中国のファーウェイが最初に普及させたワイヤレス逆充電は、デバイス本体が無線充電できるだけでなく、他のアクセサリやデバイスを充電できるようにする機能だ。
例えば、無線充電対応のイヤホンをスマホの背面に置くと、イヤホンが充電される。また、電池切れに直面している友達を助ける場合、2台のスマホを背中合わせにして、自分のバッテリーの残量を相手に与えることができる。
アップルは、iPhone 12シリーズの発売に際し、米連邦通信委員会(FCC)にワイヤレス逆充電の機能を端末に組み込んでいることを伝えていた。しかし、この機能は今まで有効化されてこなかった。
その後、iPhone 12用に発売されたMagSafeバッテリーパックを使えば、充電中のiPhoneに装着したバッテリーパックに給電が行われるが、アップルはこれをワイヤレス逆充電とは明言してこなかった。
もしも、この機能が完全なかたちで実装されれば、AirPods ProをiPhoneの背面に置けば充電ができるようになる。あるいは、2台のiPhoneを背中合わせにして、一方がもう一方を充電することもできる。
アップルは当初、iPhone 14 ProとiPhone 14 Pro Maxにこの機能を搭載するつもりだったとされており、それが事実であるとするならば、2023年のiPhone 15 Proにワイヤレス逆充電が搭載される可能性が高いことになる。
アップルがこれまで、この機能の実装を躊躇していた理由としては、加熱の問題が想定できる。また、充電の効率の問題もおそらくその一部と考えられそうだ。アップルがこれらの課題を解決できたかどうかは定かではないが、筆者は今年のiPhone 15 Proで待望のワイヤレス逆充電が実現することを期待している。
(forbes.com 原文)