シャープはIoT家電を活用して、気象情報や河川の氾濫、土砂災害などの防災情報を伝達、またはIoT家電から得られる情報を公的機関の災害対応に役立てる仕組みを防災科研と1年にわたり検討してきましたが、今回、IoT家電で防災情報を伝える実験を、つくば市で行うことにしました。
AIとIoTを組み合わせる技術「AIoT」を提唱するシャープは、これを応用した、人が愛着を感じられるパートナーとしての家電品を開発し販売しています。たとえば冷蔵庫「SJ-MF46H」は、購入した食材などを学習して好みや季節に合わせたメニューを提案したり、近所のスーパーの特売品情報を教えてくれたりします。クラウド上の人工知能に接続されているため、決められたメッセージだけでなく、状況に応じてさまざまな情報を音声で伝えることができるのです。こうしたインテリジェントな発話機能を、防災に活用しようというのです。
今回の実証実験は、つくば市在住で、シャープのAIoT対応の一部のエアコン、空気清浄機、冷蔵庫を使っている家庭の協力を得て行われます。目的は、これらの家電品から発せられるメッセージがどれだけ有効に伝達されるかを検証することです。
このごろでは、スマートスピーカーを含むしゃべる家電品が増えて、家の中のものがあーだこーだと口を利いてもビックリしなくなりましたが、こうした本当に意味のある情報を効果的に伝えてくれるようになれば、その有り難みが実感できて、さらに普及が進むかもしれませんね。
実験は、2月27日から3月5日まで行われます。つくば市では現在、参加者を募集しています。くわしくは、こちらをご覧ください。
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