華やかなのは、広告業界だけではない。観戦チケットも高騰している。
6万3400人収容のステートファーム・スタジアムでの今大会のチケット料金は、日々変動し販売会社によっても価格差があるが、試合前日の11日(同12日)に「TickPick」のウェブサイトを見た時にはまだ2470席が残っており、最も安い席で4094ドル(約53万8000円)。
平均価格は6225ドル(約81万8000円)。そして最高値は驚愕の2万4147ドル(約317万円)だった。
こちらも歴史を紐解けば、1967年の第1回大会の平均チケットは1席12ドル(1600円)。1988年に100ドルに達し、2009年に4桁価格となると、2020年には7172ドル(約94万円)と、うなぎのぼりで上昇している。
当然、周辺の宿泊施設の料金もバブル状態。
数少ないこともあり、グランデールにある12件のホテルの1800室は完売し、近郊の3つ星ホテルは1泊1200ドル前後。Bloomberg.comは「車で15分のスーパー8でさえ、450ドルもする」と格安のモーテルでも通常の3倍と伝えている。
一生一度のチャンス、と4人家族の1泊旅行でスーパーボウル生観戦を企画しようものなら、気が遠くなるような費用がかかる......。というわけで、筆者は今年も自宅でTV観戦。
バドワイザーを片手に、ドリトスをつまみながら、各企業が趣向を凝らした新作CMを楽しんだ。
連載:MLB、ボールパークの現場から