この価格帯で勝負できるのは当然、資金力豊かな大手企業。
「ペプシ」「バドワイザー」「ドリトス」らの常連や「ハイネケン」、韓国自動車の「Kia」などが並ぶ。
コニャック「レミー・マルタン」は、テニス界の女王セリーナ・ウィリアムズを起用。『Inch by Inch(一歩づつ)』と題されたこのCMは、7秒間のプレビューも制作され、話題を呼んでいた。
開催前から異彩を放っていたのが、カンザス州を基盤とするキリスト教基金の「He Gets Us」キャンペーンの白黒画像CM。30秒2枠2種類が放送された。
大ヒット映画『クルーレス』をアリシア・シルヴァーストーンが再演
昨年に続き、試合中継中の30秒枠に出稿した「Rakuten」も注目された。2019年には試合前のプレゲームショーの枠を購入し、米国で社名が正しく発音されない悩みをCM化したが、今回は同社を利用したインターネットショッピングでの節約をアピール。
知名度アップからサービスのPRへ、クリエイティブの変遷がマーケティングの狙いをうかがわせて面白い。
MLB ニューヨーク・メッツのCMに千賀滉大投手が登場
大リーグのニューヨーク・メッツ球団も、ニューヨーク地域限定の30秒枠で、競技を越えてこのCM合戦に参戦していたことを付け加えておこう。大会に先がけ、9日(同10日)に球団が映像をリリース。チケットオフィスを舞台としたCMで、主力に混じって新戦力の千賀滉大投手も“出演”している。
We Wanna Hear You! 📞https://t.co/UweYKix2Ir pic.twitter.com/XfM1qszMrQ
— New York Mets (@Mets) February 9, 2023
地域限定枠は、当然全国出稿より割安だが、それでも報道によると、30秒枠で150万ドル(約2億円)。
メジャー最高総年俸3億6990万ドル(約490億円)軍団を率いるスティーブ・コーエン・オーナーの強い意向で、ヤンキース人気が根強いニューヨーク地域のブランド化を推し進める中、春季キャンプイン直前のタイミングで広告を打って出た。