2023.02.12

迫力満点!シビック・タイプ R の韓国版とも呼べそうな「ヒョンデ・コナN」

コーヒー豆のような名前でも爆発的なパワーを持つ「ヒョンデ・コナN」

また、アグレッシブなリミテッド・スリップ・デフを採用しているため、低速域からハードにプッシュすると、フロントがグリップ不足になり、トルクステアを起こす時もある。でも、正直なところ、そういう大胆なフィーチャーがこのクルマの楽しいところ。




499万円のシビック・タイプRとは違って、コナNでは6速MTがなく8速DCTが唯一の選択肢。パドルを使えば、ギアを素早く楽にシフトアップでき、パワーバンドを維持するのに役立つ。ステアリングはダイレクトで、十分な手応えがあり、足回りはしっかりしている。サスペンションがあまりにもしっかりしているので、人によっては少し固すぎると感じるかもしれない。

コナNは、気迫に満ちた見事な発想の小さなSUVだ。速くて、機敏で、運転するのが楽しくてたまらない。同車に関して唯一、無味乾燥なことは、その名前だ。「コナN」は大胆なホットハッチというより、コーヒー豆のような響きがする。「お客さま、今日はどの豆をお望みですか? マウンテンブレンドですか、コナNですか?」と言われそう。

だって、結局のところ、コナNはBMW3シリーズのM3であり、ホンダ・シビックのタイプRであり、日産GT-Rのニスモ仕様であり、スバルWRXのSTiなのである。少なくとも、「コナN-フォース」または、その馬力を示す「N276」のような、もっとインパクトと華やかさのある名前の方が相応しいではないか。こういう韓国車が増えれば、将来『ワイルドスピード/ソウル・ドリフト』が撮影されるかも知れないのだから。

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