また、リアでは、テールライトが入っている上の半分は綺麗だけど、その下の部分はあるゆるエッジやラインがあっちこっちに流れているので、もう少し整理してほしかった。
ボディカラーは赤・黒・白の3色で、内装の色は黒しかない。「N」バッジが入ったスポーツシートはサポート性が良いし、10.25インチのタッチスクリーンを含む室内は格好良くて使いやすい。ドライバーの興奮させる多くのガッジェットも搭載している。Nボタンを押すと、サスペンション、ステアリング、シフトスケジュール、エンジンの調整はできるし、モードを変えると、メーターがアニメチックにコロッとカラフルに変化する。これらも運転を楽しくしてくれる。
一番面白かったのは、ステアリングホイール付きの真っ赤な「N Grin Shift」ボタンだ。
この機能はエンジニアの遊び心の思いっ切りの見せ場だ。これを押すと、オーバーブースト機能が作動し、ちょっとした演出が用意されている。スピードメーターとタコメーターに挟まれた小さな丸い「N Grin Shift」(Nニヤニヤ・シフト)メーターに、20秒からゼロまでカウントダウンする間の20秒間だけ、10馬力が追加される。これはあくまでもギミックではあるけど、このモードでは、ギアシフトがよりクイックでスポーティになり、エキゾーストのバーンとかカラカラと言う音が出る演出が楽しい。
でも、実際走ってみると、素晴らしいクルマだね。まずNモードに入れてみる。思い切りアクセルを踏むと、ほとんどターボラグが出ない爆発的な加速をしてくれるし、エキゾーストから聞こえる迫力満点の音もやみつきだ。しかし、エンジンはまだ少しピーキーな感じがして、パワーをスムーズにかけるのが多少難しい。