経済

2023.02.10

EV電池のレッドウッド社、米エネ省から20億ドルの低利融資獲得

T. Schneider / Shutterstock.com

レッドウッドが今回、融資を獲得した連邦政府のプログラムのATVMは、10年以上前のオバマ政権時代に始まったが、昨年成立したインフレ抑制法によって強化された。

GMも、すでに同社のウルティウム電池システムの製造に向け、このプログラムで25億ドルの融資を受けている。また、テスラはこのプログラムの最初の受給者の一社で、2010年に受けた4億6500万ドル(約610億円)の融資を利用して、カリフォルニア州フリーモント工場でEVの生産を開始していた。

ビル・ゲイツやベゾスも出資

レッドウッドの出資元には、フォード、フィデリティ、ビル・ゲイツのBreakthrough Energy Ventures、アマゾンのClimate Pledge Fundなどが名を連ねている。ストラウベルは連邦政府の融資以外にも新たな調達を予定していると述べたが、詳細には触れなかった。

レッドウッドは現在約800人を雇用しており、ネバダ州とサウスカロライナ州の施設の拡張で、数千人規模になる見通しという。同社は、今後の数年以内に年間100万台のEVに必要な量の電池部品の供給体制を整えようとしている。レッドウッドの最初の顧客はパナソニックだったが、ストラウベルによると同社は他の多数の名前を明かせない企業とも交渉を進めているという。

「サプライチェーン分野は、EV業界の中で比較的目立たないが、この分野には迅速な投資が必要だ。さもなくばボトルネックが生まれてしまう」とストラウベルは語った。

forbes.com 原文

編集=上田裕資

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