地震は6日に発生し、地震の規模を示すマグニチュード(M)は7.8。その後も断続的に揺れが続いている。
シリアではこれまでに2992人が死亡、1200人あまりが負傷したと伝えられている。
トルコのレジェプ・タイップ・エルドアン大統領は、およそ1350万人が暮らす500キロメートルにわたる地域が被災したと述べている。
現地では救助活動が続けられているが、厳しい寒さもあって難航しているもようだ。
国連などの援助機関は、シリアの市民は今回の地震の影響をとくに受けやすいと警告を発している。シリアでは、地震に襲われる前の時点で400万人超が支援を必要とする状態にあったと報じられている。
1950年以降、死者数の多かった地震は以下のとおり。
1. 唐山地震(1976年7月28日、中国河北省、M7.8):65万5000人
中国の公式発表では死者は24万2769人だが、実際ははるかに多かったと推定されている
2. ハイチ地震(2010年1月12日、ポルトープランス、M7.0):31万6000人
数字は公式発表。もっと少なく22万人近くだったとする推定もある
3. スマトラ島沖地震(2004年12月26日、インドネシア・スマトラ島沖、インド領アンダマン諸島、M9.1):28万3000人
マグニチュードも1950年以降で3番目に大きかった
4. 四川地震(2008年5月12日、中国、M7.9):8万7600人
5. パキスタン地震(2005年、10月8日、M7.6):8万6000人
死者数は8万7000人超とする推定もある
6. アンカシュ地震(1970年5月31日、ペルー、M7.9):7万人
うち5万人は死亡が確認され、残り2万人は行方不明後に死亡と推定された
7. マンジル・ルドバール地震(1990年6月20日、イラン、M7.4):5万人
推定死者数は4万〜5万人とやや幅がある
8. バム地震(2003年12月26日、イラン、M6.6):3万4000人
2020年になって政府が公式死者数を発表した
9. アルメニア地震(1988年12月7日、スピタク、M6.8):2万5000人
10. グアテマラ地震(1976年2月4日、ロスアマテス、M7.6):2万3000人
マグニチュードの大きさでは、1960年5月のチリ地震がM9.5で観測史上最大で、次が1964年3月のアラスカ地震(M9.2)となっている。ただ、死者はそれぞれ1800人と131人にとどまっている。
2011年3月の東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)はM9.1で4番目に大きく、日本の警察発表によると1万5900人が亡くなり、2523人が依然として行方不明となっている。
(forbes.com 原文)