SDGs=持続可能な開発目標。それは決して、国や企業だけが目指すゴールではない。
いま、この星に生きる私たち一人ひとりが、たとえ「ちいさく」ても、できることを「ちょっとずつ」実行することが、求められている。
2021年末にスタートした「sdgs_media_japan」では、個人的で身近なSDGsを伝え、広めるために「いっしょに学ぼうSDGs!」と題し、発信力の高い俳優やタレントを、毎月一人ずつ紹介。日常生活のなか「自分たちの未来に共感」できるような、「ちいさくて」「ちょっとした」SDGsアクションを伝えている。
「SDGsというのは、この地球に存在するものすべてに関わってくる、大きな大きなテーマだと思っています」
SDGsの印象を問われて、俳優は少し考えを巡らせた。そして、改めてインタビュアーに向き合うと、こう答えて、にっこりと微笑むのだ。
有村架純、30歳。兵庫県出身の彼女は、2010年、ドラマ『ハガネの女』で俳優デビュー。2015年、映画『ビリギャル』で日本アカデミー賞優秀主演女優賞・新人俳優賞をW受賞。
さらに2021年には映画『花束みたいな恋をした』で、日本アカデミー賞最優秀主演女優賞を受賞と、人気、実力を兼ね備えた俳優として、確かな地位を築いている。現在、放送中の大河ドラマ『どうする家康』では徳川家康の正室・瀬名を好演している。
2月23日、Netflixで配信&全国公開の映画『ちひろさん』で、彼女は主人公・ちひろさんを演じている。
「ちひろさんは元風俗嬢。ある港町で、お弁当屋さんとして働いていて。そこで、いろんな町の人たちと出会い、交流し、また旅立っていくという役どころです。一人でいることを愛している、一人の時間を大切にしている女性です」
少し風変わりな人物にも思えるちひろさんだが、意外にも彼女自身とも「共通点はある」という。
「私も一人でいることはそんなに苦ではないので。なんか、一人漂うように生きているちひろさんに、共感するところはありました。ただ……、ちひろさんらしい、言いたいことをズバッと言う意志の強さというか、周りのことをまるで気にしない部分っていうのは、私とはちょっと違うかな。私はとても『気にしい』なので」
こう言って、また柔らかな笑みを浮かべた。