番組「チョコレートな人々」に共感
バレンタインデーを直前に控えて、今年のお勧めを訊いてみたところ、返ってきた答えは「QUON(クオン)チョコレート」。愛知県豊橋市の本店を中心に全国57拠点で展開するブランドだ。店舗運営会社は障害者や子育て中の女性などの雇用を確保しようと社会福祉事務所と連携し、チョコづくりを手掛けている。チョコをパウンドケーキ状の型へ流し込み、薄くスライスする作業に従事するのは重度の障害を持つ人たちだ。「障害の有無にかかわらず、最低賃金を上回る給料を出す」のが同社の目標。「人々が皆、ありのままの姿で働くことができる環境をチョコづくりで実現したい」という方針に共感を覚える荒木さんは「こうしたチョコこそ、もっと広がるべき」と訴える。
愛知県名古屋市の東海テレビは「QUONチョコレート」の取り組みを基にして「チョコレートな人々」というタイトルのドキュメンタリー番組を制作した。同番組は、2021年に日本民間放送連盟賞のテレビ・グランプリを受賞。今年から全国の映画館での公開も始まった。
冒頭で紹介したNBCラジオの番組では今年のバレンタインデー商戦についてコメントした荒木さん。メインテーマとして取り上げたのもやはり、このドキュメンタリー「チョコレートな人々」だった。