引退した競走馬をウンチで支える「BAFUN×野菜」プロジェクトを表参道で実施

プレスリリースより

引退した競走馬が幸せな余生を送れるよう支援活動を行っているTCC Japanは、都会の人々にも引退競走馬のことを知ってほしいと、東京の表参道エリアに「BAFUN」をコンセプトにしたカフェ「BafunYasai TCC CAFE」をオープンすることにしました。そのためのクラウドファンディングが始まっています。

日本では毎年約7000頭のサラブレッドが生産されています。すべての競走馬が目指すのは日本ダービー。つまり、3歳が競走馬人生のピークです。そのまま競走馬として活躍する馬もありますが、毎年5000頭が登録を抹消されて引退しています。その後は、繁殖用や乗馬用にと第二の人生を送るのですが、ケガや病気で活躍できなくなった馬は、やむなく処分されてしまいます。馬の寿命は30年ほど。一生のほとんどが「余生」なのです。

JCC Japanでは、そんな引退競走馬の保護のほか、乗馬や馬の世話を通じた馬とのふれあい活動など行い、引退競走馬に関する啓発に力を入れています。そこで今回、「支援の多様性」、「間口の広い啓発」、「日々の生活行動との結びつき」、「SDGs」、「エシカル消費」などの観点から、馬糞と食とをつなぎ合わせた誰もが気軽に集える場所として、表参道にカフェを出店することにしました。

馬糞は非常に優れた堆肥となり、安全でおいしい農作物を生み出します。カフェでは、馬糞堆肥で育った作物を全国から取り寄せて料理に使ったり、それらを使った加工品の販売などを行う予定です。また、馬、BAFUN、食をテーマにしたワークショップ、土曜日は会員限定で競馬中継を楽しむ会などを開催します。さらに、馬の神様で知られる滋賀県の賀茂神社と連携して、店内で絵馬奉納もできるということです。

現在、READYFORにてクラウドファンディングを実施中です。目標額は1500万円。期限は3月15日までとなっています。

文 = 金井哲夫

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